トルコリラ円ショートコメント(22/5/9)

先週のトルコリラ円は、安値が8.65レベル、高値が8.76レベルと、わずか11銭の値幅に留まり全く動意の無い一週間となりました。

トルコリラ円ショートコメント(22/5/9)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「サポートレジスタンスとも前週のレンジをそのまま繰り返しやすいと見て、8.50レベルをサポートに8.82レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.65レベル、高値が8.76レベルと、わずか11銭の値幅に留まり全く動意の無い一週間となりました。

先週のトルコリラはドルトルコリラの材料としては米国FOMC後のドル売りと翌日の買い戻し、そして買い戻しが入った5日にトルコのCPIが発表され年率で69.97%と予想よりも更に高い20年ぶりのインフレ率を記録しました。20年ぶりというとドル円相場の20年ぶりの円安の印象のほうが強いですが、インフレ率が高いにも関わらずトルコ中銀が引き締めに動かないことが確実視されている割には緩やかなドル買い・トルコリラ売りに動いた程度で、円も弱いだけにトルコリラ円は週後半も動意薄のままとなっていました。

しかしドルトルコリラで見るとやや様子が異なります。ドルトルコリラの週足チャートをご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

昨年12月のトルコリラ急落とトルコリラ防衛策による乱高下の後のトルコリラは落ち着いていましたが、米国の利上げ加速思惑も重なって着実にドル買いが進み、年初来高値14.997レベルまで残り0.0150となっています。年初来高値更新は時間の問題で今週、いや本日中にも見る可能性が高いと考えられます。そうなると、ドル円での円安との足の引っ張り合い的な様相になりそうですが、トルコのインフレ率などを考えると円以上にトルコリラが弱いと考えるほうが自然で、トルコリラ円ももみあいを下抜けしてくると考えた方がよさそうです。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント 2枚目の画像

上値は限定的でしょうから先々週の高値圏で良いでしょうし、下値は先々週の安値圏のうち実体部分の安値となっている8.55レベルを考えたいところです。

今週はもみあいを下抜けトルコリラ安に振れやすいと考え、8.55レベルをサポートに8.80レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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