トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが「サポートレジスタンスとも前週のレンジをそのまま繰り返しやすいと見て、8.50レベルをサポートに8.82レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.65レベル、高値が8.76レベルと、わずか11銭の値幅に留まり全く動意の無い一週間となりました。
先週のトルコリラはドルトルコリラの材料としては米国FOMC後のドル売りと翌日の買い戻し、そして買い戻しが入った5日にトルコのCPIが発表され年率で69.97%と予想よりも更に高い20年ぶりのインフレ率を記録しました。20年ぶりというとドル円相場の20年ぶりの円安の印象のほうが強いですが、インフレ率が高いにも関わらずトルコ中銀が引き締めに動かないことが確実視されている割には緩やかなドル買い・トルコリラ売りに動いた程度で、円も弱いだけにトルコリラ円は週後半も動意薄のままとなっていました。
しかしドルトルコリラで見るとやや様子が異なります。ドルトルコリラの週足チャートをご覧ください。
昨年12月のトルコリラ急落とトルコリラ防衛策による乱高下の後のトルコリラは落ち着いていましたが、米国の利上げ加速思惑も重なって着実にドル買いが進み、年初来高値14.997レベルまで残り0.0150となっています。年初来高値更新は時間の問題で今週、いや本日中にも見る可能性が高いと考えられます。そうなると、ドル円での円安との足の引っ張り合い的な様相になりそうですが、トルコのインフレ率などを考えると円以上にトルコリラが弱いと考えるほうが自然で、トルコリラ円ももみあいを下抜けしてくると考えた方がよさそうです。
いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)もご覧ください。
上値は限定的でしょうから先々週の高値圏で良いでしょうし、下値は先々週の安値圏のうち実体部分の安値となっている8.55レベルを考えたいところです。
今週はもみあいを下抜けトルコリラ安に振れやすいと考え、8.55レベルをサポートに8.80レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2022.05.10
トルコリラ円見通し ドル円が高値更新後に反落、ドル高リラ安進行で4日続落(22/5/10)
10日早朝には8.61円まで大幅下落となり、4月30日未明以降の8.70円前後を下値支持線とした持ち合いから下放れとなり、4日続落となった。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:上村 和弘
2022.05.09
トルコリラ円見通し 利上げできない日銀とトルコ中銀、円安とリラ安の交錯で持ち合い(22/5/9)
トルコリラ円の5月6日は8.79円から8.69円の取引レンジ、7日早朝の終値は8.73円で前日終値の8.75円からは0.02円の円高リラ安だった。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。