ランド円レポート月曜版
〇先週のランド円、安値8.01レベル、高値が8.35レベルとほぼ予想通りの値動き
〇対ドルでは中国のロックダウンによる景気悪化懸念がきっかけで週初に下げるがすぐに持ち直す
〇今週は南ア関連の経済指標は特になし、動くとすれば中国関連の貿易収支、CPI/PPIなど
〇ドル買いの動きが出てくる場合には、ドルランドの動きによるランド安には注意が必要
〇今週は7.95レベルをサポートに8.25レベルをレジスタンスとする流れとみる
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「大台8円を割り込むことは無さそうですから8.05レベルをサポートに、前週高値と先週安値との半値戻し8.34と重なる8.35レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値8.01レベル、高値が8.35レベルと、ほぼ予想通りの値動きとなった一週間となりました。
先週のランドは、対ドルでは週初に下げる場面も見られましたがすぐに持ち直し、FOMC後はドル売りとドルの買い直しとドル円と同様の値動きとなりましたが、FOMC直後のドル売り局面ではドル円以上にドルランドでのドル売りが目立ったことで、週間高値はその際につけ、その後は週前半の水準に押しての引けとなりました。
上述した週初の下げの材料ですが、中国のロックダウンによる景気悪化懸念がきっかけとなっています。中国のロックダウンは既に1か月以上続き最悪の時期は脱したとは言うものの当面は解除される目途も経っていないことから短期的というよりは現在も継続中の懸念と言えます。今週は南ア関連の経済指標は特にありませんが、中国関連では貿易収支、CPI/PPIの発表がありますので、経済指標関連で動くとすれば中国ということになりそうです。
また全般的な米ドルの強い動きの背景にインフレがありますが、バイデン大統領が明日何らかのインフレ対策を発表するとしたことから、一時的に動きそうな材料としては、大統領発言、CPI、PPIと米国のインフレに関連する材料が続きます。ドルランドが最近の高値圏で膠着していることからドル買いの動きが出てくる場合には、ドルランドの動きによるランド安には注意が必要となりそうです。
今週はドルランドの週足チャートから見て行きましょう。
週明けのドルランドは高値が16.16台と昨年高値16.363レベルに着実に近づいていますし、2020年高値と2021年安値の半値戻し16.358は昨年高値と一致しています。ここからのドルランドの流れを考えるとまずは昨年高値をトライし、同水準を上抜けるとテクニカルにはかなりのドル高・ランド安を見てもおかしくないという地合いです。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
中段のドルランドはいつ先週の高値圏を上抜けてもおかしくありませんし、更に上の水準にターゲットがあるのであればなおさら上抜けしやすいということになります。ランド円を見ると先週高値が短期的に戻り高値となった感が出てきましたので、今週は先々週の安値7.96レベルを試しに行きやすいと見ています。
今週はドルランドでのドル高の動きをきっかけとしたランド安の流れを考え、7.95レベルをサポートに8.25レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
注:ポイント要約は編集部
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