NZ/円、85.50超えで終えれば強気に。82.50以下なら一段の下落リスクに要警戒。
5/4に発表されたNZ第一四半期の失業率は、市場予想と変わらずの3.2%で、1986年以降では最低の水準となりました。また、賃金上昇率も3.0%を超え13年振りの高水準となっており、雇用市場の堅調さを裏付ける内容となりました。NZドルは対ドル、対円で堅調な動きとなりましたが、米FOMCの結果を受けて米長期金利が上昇し、ドル全面高の流れとなったことから、NZドルは対ドルで反落、対円でも上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を急角度で切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありませんが、4/20に付けた87.34を直近高値として上値も切り下げており、下値リスクにも注意が必要です。現状は調整的な押しの範囲内に留まっていますが、83.30-40の抵抗を下抜けて終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。さらに82.50を割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して、下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に83.30-40の抵抗を実体ベースで上抜けて終えるか、83.50-60の抵抗をクリアした場合は、調整下げが終了して上値余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵84.20-30,84.70-80,85.30-40に、下値抵抗は83.30-40,83.00-10,82.50-60にあります。21日移動平均線は85.05位置しており、この下に入り込んでおり下値リスクを残していますが、120日、200日線は、79.82と79.28にあり、中期トレンドは強い状態を維持しています。
一方直近の週足は陰線引けとなり続落して越週しています。日足、週足ともに形状がやや悪化していますが、1月に付けた75.24を基点として下値を切り上げる流れには変化が認められず、反発に転ずる可能性を残しています。この週足サポートは82.50-60にあります。週足ベースで見た上値抵抗は、85.30-40,86.20-30に、下値抵抗は83.30-40,83.00-10,82.50-60にあります。全て下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが生じます。31週、62週移動平均線は79.88と78.78にあり、中期トレンドをサポート中です。
5/5現在、31週、62週移動平均線は79.88と78.78にあり、中期トレンドをサポート中。
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