3. オーストラリアドル週報(2022年5月第1週）

オーストラリアドル週報(2022年5月第1週）

豪ドルは対米ドル、対円で反落しています。

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オーストラリアドル週報(2022年5月第1週）

豪ドル/円、短期はレンジ内の動き。91.50割れで下値リスク点灯。94円台回復で後退。

5/3、オーストラリア準備銀行は政策金利（キャッシュレート）を0.25％引き上げ0.35％としました。国内経済が底堅さを維持しており、また、利上げ幅が市場予想を上回ったことから豪ドル買いが優勢となりました。また、5/4に発表された豪3月の小売売上高は+1.6％となり、過去最高を記録し、市場予想の+0.6％を大きく上回りました。好材料が続いたことから豪ドルは対ドル、対円で続伸しましたが、米FOMCで、利上げ継続姿勢が確認されたことを受けて米金利が上昇、ドルが独歩高の動きとなり、豪ドルは対米ドル、対円で反落しています。

チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を基点として下値を切り上げる流れを維持していますが、4/20に付けた95.74を直近高値として上値も切り下げており、下値リスクを残した形となっています。現状は短期トレンドの変化が認められずレンジ内の動きに留まっていますが、91.70-80の日足の抵抗を下抜けて終えた場合は、日足の形状が悪化して下値リスクが点灯、91.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化して90円近辺の足元の確かさを再度確認する動きが強まり易くなります。逆に94円台に実体を戻して引けた場合は、“豪ドル強気”の流れに戻して上昇余地がさらに拡がり易くなります。日足の上値抵抗は、93.10-20，93.40-50，93.80-90に、下値抵抗は92.30-40，92.00-10、91.70-80にあります。21日移動平均線は92.99に位置しており、若干下抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。また、120日、200日線は85.46と84.04位置しており、中期トレンドをサポート中です。

一方直近の週足は、陰線引けとなり続落しましたが、90円台の下値抵抗を攻めきれずに押し戻されて終えています。今週は下値トライに失敗した反動で上値トライの動きが先行しましたが、94円の壁にぶつかって押し戻されており、下値リスクを残した状態です。週足ベースで見た上値抵抗は93.20-30，94.30-40に、下値抵抗は92.00-10、91.50-60，90.00-10にあります。94.40超えで越週すれば一段の上昇へ。逆に91.50以下で越週した場合は下値リスクが高くなります。31週、62週移動平均線は85.12と83.92に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。

豪ドル/円、短期はレンジ内の動き。91.50割れで下値リスク点灯。94円台回復で後退。

5/5現在、31週、62週移動平均線は85.12と83.92にあり中期トレンドをサポート中。

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