米4月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2022年5月2日11時現在予想
本日23時、米国4月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回3月は予想を下回る結果となりましたが、先行して発表されているPMI指数(オレンジ色)が1月を底にして改善傾向となっており、それに連れてISM(青)もやや上向きとなっています。しかしながら、ISMは昨年3月を高値、PMIは同年7月を高値にしての下降トレンドは変わっていないので、少なくとも両指数が60(出来ればチャート内の青の横線2018年時高値61.3)を越えていくが重要になります。また、両指数上昇時はISM>PMIですので、チャートでは青>オレンジでの推移が求められそうです。
また先週米国1Q・GDPが発表され、衝撃的な前期比年率▼1.4%(予想+1.1%)の結果になりました。アトランタ連銀GDPナウの4月29日現在の2Q・GDPは+1.9%予想になっており、まだあまり芳しい数値になっていません。今月から第2四半期の数値が公表されるので、2・四半期連続のマイナスは要注意になります。その意味で、製造業の回復は重要になります。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
下図はドル円の月足チャートです。先週金曜日に月足ができました。2013年11月、2016年6月、2020年3月底値を結んだA(=102円30銭)で緩やかなドル高サポートラインになっています。ここから平行に上げたB(=131円15銭)がトレンドラインの1つの上値目安でしたが、ほぼ4月の高値になりました。5月はこの高値圏からスタートしています。
青のラインC(=135円04銭)は2002年2月の高値を横に引いたものです。仮にBを越えると次の上値目途になります。
気になるのは下段のRSIです。既に83となっているので、買われ過ぎを示していますが、このままCまで行って、5月末はトレンドラインAとB内に戻されるシナリオもあり得そうです。
先週木曜日の米国GDPは材料視されませんでしたが、ここまでのドル買いは日米の景況感格差・金融政策格差でしたので、前者の前提が狂い始めると要注意です。少なくとも5月中の米経済指標はウォッチしたいと思います。
(5月2日14:00、1ドル=130円40銭)
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