ユーロ圏4月消費者物価指数(HICP)速報値予想
ユーロ圏HICP
2022年4月29日18時00分発表予定
(2022年4月28日10時現在予想)
明日、ユーロ圏の物価指数が発表されます。また同時刻には欧州圏の1Q・GDP速報値(予想値は下表をご参照願います)も公表されます。
前回3月はウクライナ戦争の影響もあり、エネルギー価格上昇から物価全体は予想を大きく越えました。一方、コアは予想をやや下回る程度に収まり、インフレ懸念があるものの、特殊要因との見方になっています。相場は発表前1.1060付近で推移していますが、コアが予想を下回ったことで材料視されず、その後2〜3時間は1.1040〜70の小幅で推移しました。今回はユーロが非常に弱いので、予想レンジ下限を下回ったり、逆にレンジを大きく越えた場合は影響が出ると思います。下図を見ても、ECBのインフレ目標値を大きく越えているものの、コアは緩やかな上昇に留まっており、全体とコアの乖離が大きくなっています。それでも中銀目標値を越えているので、先行きの利上げは視野に入り易くなっています。
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
下図は今年3月時点のECBのHICP全体のインフレ分析です。指数は2月までで、オレンジ色がエネルギー、赤は食品、緑が非エネギー関連産業用商品、青がサービスです。オレンジと赤の上昇が大きいことが解ります。
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ユーロ圏第1四半期GDP
(2022年4月28日10時現在予想)
下図はユーロドルの週足チャートです。2021年5月末高値からの抵抗線A(=1.1275)でユーロ安が継続しています。ここから平行に下したB(=1.0720)とC(=1.0500)でトレンドを形成していますが、今週Bを下抜けてからユーロ安の勢いが強まっています。現状では2020年3月底値のD(=1.0640)も下抜け、2017年3月の底値E(=1.0500)が丁度Cと交わるところにいます。今週はここで止まるのかを確認する動きになります。もしこのままユーロ安が続き、CとEを切れることになれば、2017年1月底値1.0340が視野に入ります。
逆にここで止まればユーロ安下でポジション調整の買い戻しもあり得そうで、この場合はまずB、そして今年2月高値からの抵抗線F(=1.1050)が目安になります。この途中の1.0800〜10、1.0910〜20にも抵抗線が控えています。
(4月28日12:45 1ユーロ=1.0523ドル)
オーダー/ポジション状況
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