米国第1四半期GDP速報値の予想(22/4/28)

本日、米国では2022年最初のGDP(第1四半期GDP:1Q)が発表されます。

米国第1四半期GDP速報値の予想(22/4/28)

米国第1四半期GDP速報値の予想

米国第1四半期GDP速報値の予想

日本時間2022年4月28日21時半発表予定
(今回発表予想)4月28日8時30現在

米国第1四半期GDP速報値の予想 2枚目の画像

本日、米国では2022年最初のGDP(第1四半期GDP:1Q)が発表されます。前回4Qは予想自体も高い水準(前期比年率+5.5%)でしたが、それを越える結果+6.9%になりました。牽引したのは、固定資本投資(前期比年率+36.7%)、貿易収支(同+4.5%)、個人消費(同+2.5%)の順です。GDPの個人消費に占める割合は約70%でしたので、消費が+2.5%でもかなりの好結果と言えます。

今回1Qは個人消費が予想+3.5%ですので、これだけで前期比年率+2.3%近辺になるので、もし予想通りならその他項目は大方マイナスになります。この間インフレもかなり高進しているので、万一個人消費が予想より大幅に下がるとGDPへの影響が大きくなります。前回、アトランタ連銀GDPナウが4Q+6.5%と集計され、市場予想(+5.5%)よりもかなり近い数値でした。今回のGDPナウは2022年4月27日現在で1Q+0.4%ですので、市場予想よりも低い数値になっています。今回もこの辺りまでは視野に入れる必要があります。但し、予想レンジではマイナスもありますので、万一マイナスになったら相場には要注意です。

上記チャート(2)を見ると、赤い線のCovid-19前よりは越えているものの、過去の上昇トレンドラインの黒を越えるまで至ってはいません。2022年の米景気は先行き堅調地合いが予想されていますが、FRBの利上げが継続し、大幅になると企業投資マインド低下、住宅ローン金利上昇などで、いずれ消費にも影響を与えるので、必ずしも米国経済が明るさ一辺倒ではないかもしれません。
また注目のPCEコアは+5.5%と前回4Qの5.0%から一段とインフレ高進します。年率ベースで1月5.2%、2月5.4%ですので、概ね予想通りになりそうです。レンジ上限を越える数値なら5月4日予定のFOMC会合にも影響が出ると思われます。

下図はドル円の週足チャートです。
昨年初底値からドルは緩やかに上昇し、ラインA(=114円30銭)とそこから平行に上げたB(=120円40銭)で推移していましたが、3月からはドル2段上げとなり、急激なサポートC(=127円00銭)とそこから平行に上げたD(=132円20銭)でドル高トレンドを形成しています。今週足は昨日までトンボ線になり、押し目を作りましたが、下値トライ失敗になっています。このCがサポートされると、再度129円40銭の先週高値、そして心理的な壁130円の大台、更にDまでトライできるのかになります。
万一、Cを切った場合はドル上げが強烈でしたので、半値戻しのE(=122円10銭)までの下押しも十分に視野に入れておく必要がありそうです。まずは、今日の日銀金融政策で同じ内容を繰り返してもドルが買われるのかを見て、その後は今日の米国GDP、来週のFOMC待ちになります。

米国第1四半期GDP速報値の予想 3枚目の画像

(4月28日10:00、1ドル=128円80銭)

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