米国長短債券利回りの推移(22/4/14)

先週はFF先物の取引水準から2022年12月のFF(米国政策金利)が2.5%水準を想定した取引が行われていることを見ました。

米国長短債券利回りの推移(22/4/14)

米国長短債券利回りの推移

先週はFF先物の取引水準から2022年12月のFF(米国政策金利)が2.5%水準を想定した取引が行われていることを見ました。短期金利だけでなく長期金利(債券利回り)も上昇し、米国10年債利回りは今週12日には2.836%と2018年12月以来の水準へと上昇しました。

米国債利回りでは10年債以上に2年債や5年債の利回りが大きく上昇し、債券利回りの長短利回り逆転現象も見られますので、今週はそのあたりを確認しておきましょう。

米国長短債券利回りの推移

緑のラインが2年債、オレンジのラインが5年債、青のラインが10年債の利回りです。チャート左端の昨年12月末時点では下から順に2年債、5年債、10年債の利回りが並びそれぞれの金利差もそれなりにありましたが、利上げ思惑が前倒しになる動きとともに2年債利回りが急上昇していることが‘わかります。

縦線は3月16日のFOMCですが、この時点でも下から順に2年債、5年債、10年債の利回りが並んではいるものの、10年債と5年債の利回りがほぼ同じでそれ以降、5年債利回りが10年債利回りを上回ることが増え、3月末から4月初め頃には10年債利回りが2年債利回りよりも低いという時期も見られました。

その後急速に調整が入り4月13日時点では再び下から順に2年債、5年債、10年債の利回りに戻りましたが、短期債の利回りが長期債の利回りを上回ると米国の景気は1年以内にリセッション入りすると言われているため、利回りの逆転現象が恒常化するようならば大変だということがよく言われています。

今回もこの逆転現象が一時的なものだったのか、あるいは今後また逆転するのか気にしている市場参加者も多いため、時々見て行くこととしましょう。

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