豪ドル/円、短期は高値圏で揉み合い。中期は“豪ドル強気”
4月5日、オーストラリア準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り0.1%に据え置きました。声明では経済の堅調さと雇用市場の力強さが継続する一方で、インフレ率については他の多くの国に比べるとまだ低い水準だが、今後数四半期にわたりインフレ率はさらに上昇する可能性を示唆しました。また金融政策について、これまでの「忍耐強く対応する用意」「高度に景気支援的な金融環境を維持することを約束」との文言が削除され、これを受けて豪ドルは、対ドル、対円で急伸しました。しかし6日に公表された米FOMC議事録(3/15-16開催分)で、継続的な利上げとバランスシートの縮小を速いペースで進め、金融引き締め策を積極化する方針が示されたことからドル金利が上昇、ドルが全面高となる中で、豪ドルは対ドルで反落、対円では小緩んで推移しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れに変わりありません。3/28に付けた94.32を直近高値として調整下げ局面に入りましたが、3/31には90.76の直近安値を付けて反転、上値トライの流れに戻しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。足元では93円台後半から94円台半ばに強い上値抵抗が出来ており、これを上抜けきれずに高値圏での揉み合いとなる可能性が高い状態ですが、94.50超えで終えれば日足の形状が改善して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は93.70-80,94.10-20、94.40-50に、下値抵抗は92.30-40,91.70-80にあります。92円を割り込んで終えた場合は下値余地が若干拡がり易くなりますが、90.50を割り込んで終えない限り、短期トレンドは大きく変化しまません。21日、120日、200日移動平均線は89.91,84.02,82.92に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は十文字の寄せ線となり、上下の抵抗を抜けられずに寄り付き水準に戻しています。下値を急角度で切り上げる流れに変化が認められませんが、94円超えトライにも失敗して押し戻されており、94.50超えで越週するまでは上値余地も拡がり難い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は94.00-10, 94.40-50に、下値抵抗は92.50-60,92.00-10,90.70-80にあります。全て下抜けて越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが点灯します。31週、62週移動平均線は83.54と83.22に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
4/7現在、31週、62週移動平均線は83.54と83.22にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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