アメリカ2月貿易収支の予想
本日21時半に米国2月貿易収支が発表されます。2020年4月以降の米経済回復基調が続き、それに伴い貿易収支の赤字拡大傾向も継続しています。今回2月の予想収支は▼885億ドルと1月よりはやや減りますが高値水準を維持しています。2021年2月の▼682億ドルと比較しても大幅な赤字増になっています。
下図@を見ると、灰色のモノの収支(1月▼1,076億ドル)は2月▼1,066億ドル(発表済)と若干減っているので、今回のサービス収支まで含んだ数値も微減予想になっています。黄色の折れ線を見ても赤字拡大は一途です。米国の内需は好調を維持しているようです。ウクライナ戦争で、世界経済縮小懸念もあるので、トレンドを維持できるかを確認したいと思います。但し、赤字拡大は米国にとりGDPマイナス要因です。
(今回予想:2022年4月5日9:00現在)
@ 1月までの推移と今回予想値
(発表値は黄色の折れ線で、今回分は青の矢印)
灰色の折れ線:モノの貿易収支
黄色の折れ線:モノとサービスの収支(通常発表分)
青の棒グラフ:対中国
オレンジ:対日
下図Aの月別の輸出入額推移を見るとトレンドでは輸出入共に拡大傾向が続き、既にコロナ前を上回っています。ただ輸出が頭打ちになっているようです。輸入拡大は継続しているので内需は強いようですが、海外の需要が弱くなっていると将来的には良くないことになります。今後の傾向を見ていく必要がありそうです。
A月別輸出入額(2022年1月迄)
下図はドル円の日足チャートです。昨年12月の底値からのサポートA(=115円00銭)とそこから平行に上げたB(=117円80銭)で緩やかなドル高トレンドを形成していましたが、3月14日にBを越えてからドルは急騰しました。この間のサポートラインC(=120円70銭)とD(=123円50銭)がありましたが、現在はこのDをブレークし抵抗線になっています。まだドルが強い地合いなので、目先はDに寄せられるように上値トライしています。もしDを越え、実体部分の抵抗線E(=123円86銭)を越えてくれば、少なくとも125円09銭のダブルトップ、あるいは2015年のダブルトップ(125円80銭)を狙いに入れそうです。逆にDから離れてくると、窓空けのG(=120円80銭)と窓埋めできないサポートF(=121円15銭)のゾーンを試す動きになりそうです。そしてCまで割るとドル高調整が一段と進み、方向性としてはB狙いになります。まだ短期のドルの買われ過ぎが異常ですので、暫くはCとD間での推移になりそうです。
(4月5日10:45、1ドル=122円58銭)
オーダー/ポジション状況
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