ドル円一時122.38に急落、日銀黒田総裁発言のヘッドラインに反応 (4/5午前)

5日午前の東京市場でドル円は横ばい後に急反落。

ドル円一時122.38に急落、日銀黒田総裁発言のヘッドラインに反応 (4/5午前)

ドル円一時122.38に急落、日銀黒田総裁発言のヘッドラインに反応

5日午前の東京市場でドル円は横ばい後に急反落。序盤122.79レベルで取引の始まったドル円は、朝方高値122.86まででほぼ横ばい推移しましたが、日銀黒田総裁が衆議院で「今回の為替相場の変動はやや急」などと発言したことを受けて急落。一時122.38の安値をつけた後、東京時間正午現在は122.58レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米市場で株価が堅調推移したことを受け、ハイテク関連株を中心に買いが先行しました。しかし後が続かず、利食い売りに押されると、前日終値を挟んでの一進一退となり、前日比28円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、ウクライナの首都キーウ近郊で、ロシア軍撤退後に残虐行為が明らかになったことで、各国要人が一斉にロシアを非難。追加経済制裁や、武器供与の意向が示す動きも見られました。為替市場ではウクライナをめぐる地政学リスク長期化懸念からドル買いが優勢となり、ドル円も122円台後半を堅調に推移して、122.80近辺で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は引き続き強いドル買い地合いですが、転換線が実勢値に追いつくなど、ややもみあいの様相ともなっています。午前中は黒田総裁の発言の一部が円買いにつながった模様ですが、総裁は他にも金融緩和を粘り強く続けてゆく方針を明らかにしていたり、本人の財務官としての経験から介入の効果について懐疑的な見方を示すなど、全般的には円買い(ドル円の売り)材料とは思えない内容も多く、今朝の反落はニュースのヘッドラインのみを見ての市場のやや過剰な反応と見受けられます。

ドル円一時122.38に急落、日銀黒田総裁発言のヘッドラインに反応

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