シカゴポジション(CME)328
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2022年03月29日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
先週のシカゴポジションは豪ドル除き米ドル買いになりました。また豪ドルとNZドルのオセアニア通貨が同じポジション方向になりました。と言ってもNZドルはスクエアに近く、豪ドルはショートポジションを小幅減にしています。
その豪ドルですが、3週前に大きくポジション調整してからは横這いになっています。NZドルはポジション変わらないので、相場観は米ドル先高観を持っているものの、相場に確信を持てていないようです。既に豪ドルショートのコストはマイナスになっていると思われ、中々売り上がりがし難くなっているようです。但し、3週間振りに両サイド共にポジションを積み上げての小幅ショート減ですので、あと2〜3週間内には動き始めると思います。総枚数が14万枚(締日は11.7万枚)近くになると、片方のポジションを落とすことで相場が動き始めると思います。NZドルはほとんど変わらず、損切りしてから3週経過しました。ネットショートが最低でも5,000枚を越えてくれば、オセアニア通貨先安の相場観がある程度確定と思いますが、まだ逆のケースもあり得ます。
ドル円は目安となる10万枚になりました。ここで小休止の可能性あります。内容的には円ロングの損切りで、ドルロングを増やしているのでリスク回避になっています。しかも締日29日の前日(28日)が高値125円09銭を付けているので、レベル悪いところでの損切りです。総枚数が19,000枚減ですので、シカゴは動き易くなっています。もし一段のドル高狙いなら先週の押し目(ベストで121円20銭〜30銭)でドルロングを増やしている筈ですので、明日の締日ポジションは注目されます。ユーロは小幅のロング減で、まだユーロの方向感を持っていない様です。少ないとはいえ、まだロングを維持しているので、相場観としてはまだユーロ高になっています。
シカゴはロング10,200枚増、ショート8,600枚増で、差し引き1,600枚のネット豪ドルショート減になりました。ネットポジションではさほど変わりませんが、総枚数では大きく増やしています。チャートを見ると、豪ドル安トレンドを形成しており、黒の大きい幅のレンジ0.7040〜0.7580ドル内で、高値は0.7540付近ですのでレンジ上限近くまで上げ、0.75前半で小動きを続けています。引き続き明日の締日で上限越えでの終値がないかを確認します。このレンジ内にあるもう1本の黒のラインは0.7220〜30にあり、越えてからは上げが急激になっており、シカゴも売り上がり出来ずに様子見となっている様です。シカゴのショート持ち値は0.73〜0.74辺りが想定されるので、上限は残り100ピップスの戻り売りが出来るのか、明日のネットポジションを確認したいと思います。
実際の相場は、0.7500にあった抵抗線を越えて、日足、週足共に戻り高を狙う流れにいます。
週足では0.7540〜50の横抵抗線が強く、一段高にはここをクリアしていく必要あります。また高値を結んだ抵抗線が0.7590にあるので、この2つが非常に強くなっています。下値は0.7490、0.7440〜50、0.7410〜20の順にサポートあり、最後を下回らないと豪ドル安トレンドには回帰しません。一方で日足は最初のサポートを切れており、先週1週間はラウンドトップ気味の形になっているので、目先は豪ドルの下押し狙いになっています。日足サポートは0.7450、0.7390〜0.74にあり、週足の0.7410と日足の0,7390ゾーンを守れるかとなります。これを切ると、シカゴはショートキープになりそうです。今週もシカゴが売り上がりするのか、様子見なのかを見たいと思います。(1豪ドル=0.7512米ドル、4月4日13:45)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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