豪ドル/円、短期は目先天井を確認して整局面入り。中期は“豪ドル強気”
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、FRBによる金融引き締めが加速するとの思惑から米10年債利回りが一時2.55%まで上昇、日本と米欧景況感格差や金融政策の違いを受けた円全面安の動きが今週も先行し、ドル/円は週初に2015年8月以来となる125円台を付けました。これに連れる形で豪ドル/円も週初に94円台まで急騰しましたが、節目となる125円台を付けたことでドルの高値警戒感が強まったこと、ロシアとウクライナの停戦交渉への期待や米長期金利が低下したこと、エネルギー価格が下落に転じたことなど受けてポジション調整の動きが強まり、豪ドルは対ドルでは底堅く推移していますが、対円では急反落しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持していますが、3/16の陽線を基点として下値を急角度で切り上げて来た短期的なサポートラインから、3/30の陰線が下抜けており、短期的には3/28に付けた94.32で目先天井を確認して、調整下げ局面に入った可能性が高くなっています。一方で、中期トレンドは強気の流れを維持しており、調整的な下げに留まる可能性も高いと見られます。日足の上値抵抗は92.20-30,92.90-00,93.60-70に、下値抵抗は91.10-20,90.60-70,89.90-00にあります。全て下抜けて終えた場合は88〜90円のレンジ内で調整下げ余地がもう一段拡がり易くなります。21日、120日、200日移動平均線は87.63,83.65,82.66に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
一方週足を見ると、8週連続陽線引けとなり下値を急角度で切り上げる流れを維持しています。一方で94〜95円ゾーンの長期的な上値抵抗には一旦ぶつかったことから、目先天井を確認した可能性が高くなっており、このまま92.00台に戻せずに越週した場合は90.00近辺の足元を固め直す動きが強まり易くなります。さらに88円割れで越週した場合は86円方向への一段の下落リスクが点灯します。但し、85〜86円は立ち上げの基点となっており、簡単には下抜けないでしょう。逆に94.00超えに戻して越週した場合は調整下げが一巡した可能性が高くなり、一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は92.60-70,94.00-10に、下値抵抗は91.00-10,89.90-00,88.10-20にあります。31週、62週移動平均線は83.17と83.01に位置しており、中期トレンドをサポートしています。
3/31現在、31週、62週移動平均線は83.17と83.01にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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