NZ/円、短期は目先天井を確認して調整局面入り。中期は“NZ強気”を維持
今週はNZ独自の注目材料の発表はありませんでしたが、日本との景況感格差や金融政策の違いで円が独歩安となる中、NZ/円も週初には2015年6月以来となる86.95まで急騰しましたが、ドル/円が節目となる125円台を付けたことから、利食いやポジション調整のドル売り/円買いが強まる動きとなり、NZ/円も85円割れまで急反落しています。
チャートを見ると、日足は、1/28に付けた75.24を基点として下値を切り上げる流れを維持しており、この間に昨年10月に付けた82.50を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けて新たな上昇トレンド入りしており、短期トレンドは強い状態を維持しています。一方で、週初に86.95の直近高値を見た後は急反落しており、この間に85円も割り込んで短期的には目先天井を確認した可能性が高くなっています。
現状は調整的な下げの範囲内にあることから、大幅続落にも繋がり難いと見られますが、82円も割り込んで越週した場合は調整下げの範囲内を超えて短期トレンドが“NZ弱気”に変化します。日足の上値抵抗は85.10-20,85.60-70,86.00-10に、下値抵抗は84.00-10,83.60-70,83.00-10,82.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は81.58,78.93,78.25に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。但し、82円割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯します。逆に、87.00超えで終えれば下値リスクが後退して一段の上昇に繋がり易くなります。
一方週足は、8週連続陽線引けとなり、下値を急角度で切り上げる流れを維持しています。今週も上値トライのスタートとなりましたが、87円台乗せに失敗して押し戻されています。8週連続陽線の後だけに、調整的な下げ局面入りとなってもおかしくありませんが、82円割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となり、下値余地も限られる可能性が高いと見られます。週足ベースで見た上値抵抗は85.60-70,86.40-50,87.00-10に、下値抵抗は83.90-00,82.30-40,82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.77と78.10にあり、中期トレンドをサポート中です。短期トレンドは82円割れの越週で下値リスクが点灯します。この場合でも中期トレンドは78円を割り込んで越週しない限り大きく変化しません。
3/31現在、31週、62週移動平均線は78.77と78.10にあり、短・中期トレンドをサポート中。
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.04.04
N$シカゴポジョン(2022年3月29日現在)
先週のシカゴは、ロング1,700枚減、ショート1,700枚増で、ネット3,400枚のショートポジション増となりました。
-
ニュージーランドドル(NZD)の記事
Edited by:橋本 光正
2022.03.28
N$シカゴポジション(2022年3月22日現在)
先週のシカゴは、ロング4,300枚減、ショート3,200枚減で、ネット1,100枚のロングポジション減となりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。