米2月PCEとPCEコア予想
(2022年3月31日21時30分発表)
本日、米国の2月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。前回1月はほぼ予想通りの結果になりました。インフレ数値は高めになり、個人消費は拡大でしたので、3月FOMCでの利上げ判断材料の1つになりました。2月も更にインフレ高進の予想になっています。下図を見ても、既発の2月CPIコアはまだ右肩上がりを続けているので、オレンジ色のPCEコアも追随することが予想されます。今月のFOMC時に公表されたPCEコアの年末予想は4.1%(昨年12月2.7%から上方修正:下図緑色の線)ですので、まだ大きく越えている状態です。このオレンジ色折れ線がある程度の上げ止まりか、最低でも横這いになってこないと6月時FOMCでは再度年末見通しの上方修正になる可能性あります。従い今回の結果が予想を上回り、次回3月PCEコアも継続する様だと、次回FOMC(5月4日)では市場が予想している50ベーシス利上げも視野に入りそうです。
2022年3月31日9時現在予想
米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移
(オレンジ矢印が今回の2月予想値、赤はFRBのインフレ目標値2%、緑が3月FOMC会合時の2022年末予想値4.1%です。)
上図を見ると、昨年末FOMCでのPCEコア予想値は2022年12月末2.7%でしたが、1月の高い数値に、3月時会合で4.1%(緑の横線)に上方修正しています。それでも一段と大きく上昇しているので、FRBのインフレ対応は一層強くなりそうです。
下図はドル円の月足チャートです。今日は月末で、月足と四半期足ができます。昨日まで見ると、3月足は上ヒゲ長い陽線になるか否かのところにいます。
相場はラインA(=103円30銭)とラインB(=114円30銭)で2014年から収斂を続けていましたが、昨年に抵抗線を上抜け、その後は上げ足早めて、ラインC(=114円00銭)とそこから平行に上げた上値目安D(=121円50銭)でドル高形成していましたが、2015年6月高値のE(=125円80銭)とのダブルトップまで急騰しました。今日のNY終値でDを下回らないと、まだドル一段高狙いが継続しています。逆にDを下回ると、長い上ヒゲが出来、当面は125円台が重くなります。その場合はCに向かうドル高からの調整入りになりそうです。トレンドはドル高ですので、どこでロングメークするかになります。尚、2011年底値からのサポートF(=103円35銭)にあるので、AとFは非常に強いサポートになっています。
今日のPCEコアの結果を織り込んでいるのか、あるいはいないのかをDで判定したいと思います。
(3月31日10:25 1ドル=122円30銭)
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