ユーロドル米長期金利上昇続き軟調推移 (3/22夕)

22日の東京市場でユーロドルは軟調推移。

ユーロドル米長期金利上昇続き軟調推移 (3/22夕)

ユーロドル米長期金利上昇続き軟調推移

22日の東京市場でユーロドルは軟調推移。朝方1.1016レベルで取引が始まったユーロドルは、米長期金利が日中も上昇したことから午前中1.10を割り込んで下落、1.0981レベルまで値を下げました。昼前後には一旦1.10を回復する場面もありましたが、夕方にかけて再反落。一時1.0961の安値をつけた後東京時間17:00現在は1.0981レベルで取引されています。

昨晩海外市場では、パウエルFRB議長が全米企業エコノミスト協会の講演で、5月のFOMC会合での0.5%の利上げの可能性を示唆したことから、米金利が急上昇。欧州序盤の1.10台半ばでのもみ合いから、米国時間にかけ安値1.1010まで下落、安値圏の1.1016レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはユーロドルは21日移動平均線に頭を抑えられた形で再びユーロ安に転じ、本日は転換線も下回っています。

FRB、日銀が今後の金融政策スタンスを明確にする中で、EUは間近で発生したロシアのウクライナへの侵攻という地政学リスクからの経済への打撃の大きさを測りかねている様子。ラガルド総裁は戦争の悪化と長期化という厳しいシナリオの中でも一定の成長は可能としていますが、経済成長を損なうことなく物価を安定させるという上では、他の経済圏よりも難しいかじ取りを強いられそうです。

序盤の欧州主要株価指数先物はおおむね堅調推移、今晩この後は23:00にリッチモンド連銀製造業景況指数の発表が予定されています。また、本日は22:15のECBラガルド総裁講演をはじめ、FRB、ECB関係者の発言が数多く予定されており、注目を集めそうです。

ユーロドル米長期金利上昇続き軟調推移

ユーロドル日足

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