豪ドル/円、短・中期は“豪ドル強気”の流れ。一段の上昇の可能性。
注目の米FOMCでは市場の予想通り、0.25%の利上げが決定され、また今後の政策会議でバランスシートの縮小開始にも着手し、メンバーによる金利見通しも年7回の利上げを予想していることが明らかとなりました。インフレ高進を抑えることに積極的な姿勢が鮮明となり、これを受けてドル買い動意が強まる中、欧米諸国との金融政策の違いやファンダメンタルズ格差を映して、円は独歩安の動きとなっています。またユーロについては、ロシアとウクライナの停戦交渉が現実味を帯びてきたことが好感されて、下げ渋りの展開となっています。こうした中で、3/17に発表された2月の豪雇用統計は、失業率4.0%、新規雇用者数+7.74万人と、市場予想の4.1%、3.7万人を上回る好数値となりました。引き続き国内の雇用市場が堅調であり、また、経済も緩やかな拡大基調を維持していることが示されたこと、オーストラリアが地政学的リスクの影響を受けにくいことと相まって、豪ドルは、今週も対ドル、対円で続伸しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。また、86円台超えを見て新たな上昇トレンドに入っており、88〜90円方向への一段の上昇の可能性が生じています。日足の上値抵抗は87.60-70,88.00-10,88.50-60に、下値抵抗は87.10-20,86.30-70,85.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は84.24,82.98,82.34に位置しており、短期トレンドは強い上昇トレンドを維持しています。現状下での可能性が低いと見ますが85円を割り込んで終えた場合は下値リスクが点灯、84円割れで終えた場合は“豪ドル弱気”に変化します。
一方週足を見ると、6週連続陽線引けとなり、下値を切り上げる流れを維持しています。また、先週足が昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れから上抜けて越週しており、新たな上昇トレンドに入った形となっています。週足ベースで見た上値抵抗は88.00-10,89.10-20に、下値抵抗は86.00-10,85.50-60にあります。31週、62週移動平均線は82.35と82.62に位置しており短・中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
3/17現在、31週、62週移動平均線は82.35と82.62にあり短・中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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