ランド円レポート月曜版
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですがランド円は「6.90レベルをサポートに、7.30レベルをレジスタンスとする」流れを予想しました。実際のレンジは安値が7.01レベル、高値が7.22レベルと、一週間を通しての値幅が21銭と狭い値幅での取引に終始しました。
先週は、米国雇用統計を前にしてドルの動き自体が低調な展開が続き、ランド円も7.0円の大台割れを回避したことから緩やかなランド円の買い戻しが出た週でした。それでもドル円や主要なクロス円での円安が進む中、ランド円の上昇が限定的であったことを考えると、ランド安が進みやすい地合いそのものにはいまだ変化は無いと言えます。
今週は主要なイベントも終わりやや材料不足となります。6日に南ア4〜6月期GDP、8日に南ア7月製造業生産といった南アフリカ関連の経済指標はありますが、方向性に影響を与えるほどのインパクトも無さそうです。これまで同様にドルランドとドル円との動きから、ランド円の動きを考えることとなります。
ドル円に関しては週報にも書いた通り、ここ半月ほどの間のFRB高官による相次ぐタカ派的な発言でドル高へと動いてきましたが、テクニカル(チャート面)では、現在の104円レベルと、前回の107円レベルは似たような状況に置かれていて、上抜けすればドルの一段高に弾みがつきやすいものの、抜けられないと反落する可能性が高いという、なかなか微妙な水準に位置しています。
ということで、今週はドルランドに何かヒントとなるものが無いか、ドルランドのチャートを検討することとします。次のドルランド日足チャートをご覧ください。1月のドル高値(ランド最安値17.8187レベル)からここまでの動きがすべて含まれています。
ランド円日足
このランド最安値を起点にしても、5月のドル戻り高値(ランド安値)となった15.9820を起点にしても、ドル安値(ランド高値)は共通で8月の13.2015です。前者の38.2%戻しが14.9653、後者の61.8%戻しが14.9198とどちらも15.0000の大台手前のところを示しています。現在のランドは14.90〜15.00水準をターゲットにいまだランド安地合いにあると考えることが出来そうです。
いっぽう、ドル円が仮に104円台で上値を抑えられやすい展開という事になると、ランド円はここからの上昇は限定的で再び7.0円の大台を目指しやすい流れへと戻る可能性が高いと考えられます。
今週のランド円は、7.00レベルをサポートに、7.25レベルをレジスタンスと、値幅は大きくならない中で下押しする流れを見ておきます。
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まず先週の振り返りですが、「7.35レベルをサポートに、7.50をレジスタンス」とするレンジを予想しました。
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