日経平均17,000円回復、ドル円弱含み(2016年9月5日)

週明けの東京市場は週末の雇用統計後に海外で株価の上昇とドル買いが進んだ流れを受け、日経平均は17,000円を回復。

日経平均17,000円回復、ドル円弱含み(2016年9月5日)

日経平均17,000円回復、ドル円弱含み

黒田総裁講演は「期待はずれ」

週明けの東京市場は週末の雇用統計後に海外で株価の上昇とドル買いが進んだ流れを受け、日経平均は窓を開けて上昇し取引を開始、17,000円を回復。その後は伸び悩みましたが、前週末比111円高の17,037円で終了しています。
一方ドル円も104円がらみで取引を始めましたが、午前中黒田日銀総裁が共同通信主催で行った講演会での発言で、マイナス金利の深堀も量的拡大もまだ可能とするなど追加緩和に対する意欲を見せましたが、新味のない期待はずれな内容であったと捉えられ午後からは徐々にドルの頭が重くなりました。
後場ドル円は103.50を割り込んで103.28の安値をつけています。

今晩は米国市場が休場のためここから大きな動きとなる可能性はあまり高くありません。現在杭州で開催されているG20首脳会合では本日首脳宣言が採択され、為替の無秩序な動きや通貨安競争を牽制する内容が盛り込まれるとの見通しですが、市場への影響は限定的と考えられます。
そのため、ジャクソンホールと前週末の雇用統計で形作られたドル高、株高の基調を維持できるか否かは今週火曜日米国勢が市場に戻ってからの確認となりそうです。

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