オーストラリアの第4四半期GDPの予想
明朝、豪州の2021年第4四半期GDPが発表されます。
(今回発表予想)3月1日9時現在
(1)豪州のGDP実数値
2021年3QのGDPは前期比・前年比共に予想を上回りましたが、3Qの前期比はロックダウンの影響でマイナスになりました。上図(1)を見ると、前回3Qは2019年4Qのコロナ後高値を若干下回りました。しかしながら、今回予想通りなら実数値では過去最高を超えます。Covid-19前の青のトレンドラインまでは届かないものの、予想通りなら景気は順調に回復していることになります。また上図(2)の前年比でも2020年のマイナスから脱却しました。2014年〜19年まで前年比2%を中心としたGDP拡大のパターンに入り始めていると思います。
また、昨年11月時点の中銀2021年末のGDP予想は前年比+3.0%で予想通りならこれを超えることになります。但し、2022年6月末予想は+4.0%ですので、その途中経過の数値ならば頷けると思います。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。昨年12月初めの底値からのサポートA(=0.7310)を1月に切ってから、戻りはこのAを抵抗線として下がりました。この間、昨年11月中旬高値からのB(=0.7280)が抵抗線となり、3回止められています。
しかしながら、目先は1月28日底値からのC(=0.7110)で右肩上がりになっています。Aとは平行線ではありませんが、AとCで豪ドル高トレンドラインを形成しています。昨日の日足は大きな陽線となり、0.7240の抵抗線を上抜けて、再度B付近までトライする流れになっています。もし超えればAが視界に入り、しかもBの抵抗線抜けですので、暫くは上値追いになります。一方、下限はCを切れば底値を結んだサポート0.6950があり、この前に0.70の心理的サポートがあります。今日はシカゴ締日であり、現在のスポットが終値ベースの抵抗線0.7230〜40を超えているので、シカゴがどの様に対応するのか注目したいと思います。
(3月1日15:30、1豪ドル=0.7268米ドル)
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