ユーロドル、週初下窓開けて取引始まるも、次第に切り返す
28日の東京市場でユーロドルは徐々に下値を切り上げる動き。週末に主要国がロシアの一部の銀行の銀行間決済システムSWIFTからの排除を決めたこと、EUがロシア中銀との取引を禁止したこと、それに対しプーチン大統領が西側の好戦的な姿勢に対抗するためとして、核抑止部隊を特別警戒体制に置くことを命じたことなどから、先週末の楽観論が大幅に後退。これを受けて週明けのユーロドルは先週末の終値1.1273から大きく下方向に「窓」を開け、1.1200近辺で取引が始まりました。その後東京時間までに更に1.1136レベルまで下げて取引が始まったユーロドルは、序盤1.1122まで更に下値を広げましたが、ロシアとウクライナの外交交渉への期待感等から夕刻にかけもみ合いながら1.1200まで値を戻す動きとなりました。欧州勢参入後も買い戻しの動きは続いており、東京時間20:00現在は1.1221レベルで取引されています。
テクニカルにはユーロドルは2/24に年初来安値を更新する1.1106をつけたものの、安値追いとはならず、逆にそこから先週末にかけて、材料出尽くし感からとみられる大きな買戻しが発生。週明けには窓を開けて2/24以前の安値1/28の1.1121を意識した1.1122まで下落するなど、激しい値動きとなっています。ウクライナ情勢が全く先行き見通せない中で先週安値が1.1106で止まったことは、やや違和感もありますが、当面はウクライナ情勢の局面次第の相場つきと考えるほかはなさそうです。
序盤の欧州主要株価指数は全面安の様相。現在ロシアとウクライナの代表団の侵略開始後初めての会談がベラルーシで開催されており、結果が注目されます。
ユーロドル日足
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