米1月PCEとPCEコアの予想
本日、米国の1月PCEとPCEコア及び個人消費支出が発表されます。FRBのインフレ指標として1つの目安となっています。前回12月はほぼ予想通りの結果になりましたが、個人消費支出は予想通りの大幅なマイナスとなりました。相場は115円60銭付近の高値から115円12銭まで売られて115円26銭で引けています。
今回1月は2022年最初の数値です。予想は年率のPCEとPCEコアみると一段のインフレ高進となっています。また個人消費支出も先月の反動を加えても大きな伸びとなっています。
相場は新たな懸念材料であるロシア軍のウクライナ侵攻で、最近1〜2週間はNY株が大きく売られており、10年債金利も2%割れに軟化しています。今日の結果で再度2%越えになるか、それともウクライナ侵攻を嫌気したリスク回避になるか注目されます。
(2022年2月25日9時現在予想)
米国CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)前年比ベース推移
(黒より右が今回の1月予想値、赤はFRBのインフレ目標値2%、緑が12月FOMC会合時の2022年末予想値2.7%です。)
上図を見ると、昨年末FOMCでのPCEコア予想値は2021年12月末4.4%、2022年末は2.7%(緑の横線)になっており、今年最初の数値は予想通りなら5.2%と大きく越えて始まります。この意味から引き締め政策によるインフレ鎮静化の必要ありますが、果たして年末2.7%まで下がるのか、3月のFOMCで再度上方修正してくるのか注目されます。今回含め2月のPCEコアも重要となってきそうです。
下図はドル円の週足チャートです。昨年初の底値から上げたサポートA(=113円00銭)とそこから平行に上げたB(=117円90銭)でドル高トレンドを形成しています。現在はドル高下の収斂中で、目先はC(=114円20銭)でサポートされています。上値はD(=116円40銭)がダブルトップを形成しており、抑え込んでいます。次回トライがあればトリプルトップで上抜けがあるか、無いかで大きく変わってきます。もし抜ければAとBで上値トライになりますが、逆に抜けないと、一度調整する可能性が高まります。その意味で、今日の数値が良くて10年債金利上昇からドル買いになるか、ウクライナの影響により株安・金利低下が続くのか判明しそうです。尚、Cを切れればAまでの下押しが視野に入ります。また実体ではE(=115円60銭)越えでの週足終値がないので、今日の終値が115円70銭以上で終われるのかも注目しています。
(2月25日10:30 1ドル=115円55銭)
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