豪ドル/円、短期は底堅い展開。上値抵抗にも注意。中期は弱気。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、24日の東京市場でロシアがウクライナに侵攻開始したことが伝えられ、リスクオフのドル買い、円買いが急速に強まる中、豪ドルは対米ドル、対円で下落に転じましたが、25日時点ではやや値を戻して推移しています。
チャートを見ると、日足は1/28に付けた80.37を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、2/8の陽線が82.50超えに実体を戻して、短期的には下値リスクが後退していますが、昨年11/1に付けた86.06を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは実体ベースで上抜けておらず、また、2/23の日足が83.80-90の上値抵抗にぶつかって大きく反落しており、日足の形状が改善しておらず、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は、83.00-10,83.40-50,83.70-80,84.00-10に、下値抵抗は82.30-40,82.00-10,81.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.28,82.40,82.33に位置しており、収束するこれらを上抜けた位置をキープしていますが、82円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに81.50割れで終えた場合は“やや弱気”に変化、81円も割り込んで終えた場合は“豪ドル弱気”に転換します。
一方直週足は、3手連続陽線引けとなり、下値を切り上げていますが、個々の足が強いものではなく、また、昨年10月に付けた86.25を戻り高値として上値を切り下げて来た流れからは実体が上抜けておらず、下値リスクを残した状態です。今週は上値トライの動きが先行しましたが、上値トライに失敗して押し戻されています。週足が83.50超えで終えれば下値リスクがやや後退、84.00台で越週した場合は日足、週足ともに形状が改善して上値余地がさらに拡がり易くなります。逆に、81.60-70に週足の下値抵抗がありますが、81.50以下で越週した場合は下値リスクが点灯します。週足ベースで見た上値抵抗は83.00-10,83.50-60,84.00-10に、下値抵抗は82.00-10,81.60-70,81.00-10にあります。31週、62週移動平均線は81.83と82.31に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、81.50割れで越週した場合はトレンドの変化に要注意。
2/24現在、31週、62週移動平均線は81.83と82.31にありこれらを上抜けおり、短期トレンドをサポート中だが、下値リスクを残した状態。
オーダー/ポジション状況
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