オーストラリア 1月小売売上高及び同月貿易収支の予想
週明け28日(月曜日)に、豪州の1月小売売上高が発表されます。翌1日に中銀の金融政策が予定されています。
1月小売売上高
前回12月は予想を大きく下回りました。予想▼2.0%に対して▼4.4%になりました。昨年10月+4.9%(予想+2.0%)、11月+7.3%(同+2.2%)からの反動と思われます。下図を見ると、Covid-19のロックダウン開始から3ヶ月連続(昨年6月〜8月)のマイナスになりましたが、その後は順調に回復していました。12月は大きなマイナスでしたが、まだコロナ後に急回復した2020年11月高値(黒の横線)を越えています。今回予想値も黒い線を上回りますが、予想レンジの最下限になると下回ります。丁度同じ水準が▼1.1%ですので、この辺りまでの数値なら許容範囲内となる可能性あります。発表翌日に金融政策を控えているので、大きく材料視されないとは思いますが、あまりに弱いと金融政策で議論の対象になりそうです。
尚、前月の内訳は食料品(+2.2%)を除き全て前月比マイナスとなりました。マイナスの大きい順から、百貨店が▼21.3%、衣料▼17.3%、家庭用品▼9.2%、その他▼4.0%、外食▼0.7%となっています。
(2月25日13時00分現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの
(コロナ前の2019年3月高値を上限にして赤い線を記載しています。黒い線はコロナ後の最初の最高値。今回予想は青矢印)
下図は豪ドル米ドルの週足チャートです。高値抵抗線A(=0.7480)から平行に下したB(=0.6860)で豪ドル安トレンドラインを形成しています。この間の5月中旬高値から、抵抗線C(=0.7330)で上値を抑え込まれています。一方で、下限はD(=0.6990〜0.70)で何度か止められている横サポートです。特に〇印内はダブルボトムになっているので、AとBのトレンドラインに沿って下落するには破らなければならないサポートです。従い、当面は豪ドルが弱いながらもCとDのレンジをどちらにブレークするかになります。しかも今週の週足(一番右)は十字線になっており、気迷いそのままです。週初寄りが0.7173ですので、今日のNY終値は注目したいと思います。尚、シカゴポジション322内の豪ドル安トレンドライン0.6890〜0.7280は日足チャートになります。
(2022年2月25日15:30、1豪ドル=0.7199米ドル)
オーダー/ポジション状況
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