ユーロ圏の2月PMI景況指数速報値
(日本時間2022年2月21日月曜日17時15分〜順次発表予定)
本日、ユーロ圏の2月PMI指数の速報値が発表されます。従来ですと米国のPMI指数も同日発表ですが、今日のNY市場はワシントン大統領誕生日で休場となっており、1日遅れの22日発表になります。(米国の数値は明日直近の数値を再確認お願いします。)
前回1月はユーロ圏の製造業が予想を上回り、サービス業は大きく悪化しました。サービス業は好悪判断の50を僅かに上回っている程度となっています。また米国の1月は両方共に予想を下回り、かつサービス業はユーロ同様に基準値50をやや上回った程度に留まっています。欧米共にオミクロン株感染者の急増で、サービス業が不冴えになりました。
今回2月は欧米共に1月よりはやや上回る予想ですが、サービス業に関しては安心できる程の数値予想とはなっていません。予想を大きく外れ、万一50を割る結果になると材料視されそうです。
ユーロ圏1月PMI指数
(1) ユーロ圏製造業PMI景況指数
.
(2) ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年2月21日13時00分現在
米国2月PMI指数予想
(東京時間22日23時45分発表)
製造業 1月は55.5(←予56.7) 2月:56.0(レンジ54.0〜56.5)
サービス業 1月は51.2(←予54.8) 2月:53.0(レンジ51.0〜54.0)
(今回発表予想)2022年2月21日13時00分現在
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年3月をピークにして、米国は一貫して下降を辿っています。欧州圏はここ数ヶ月間やや横這い状態です。一方の日本は遅れて立ち直りかけていましたが、2月は再び下がっています。今後も3地域共に最低でも50維持は必要ですが、PMI指数は上昇・下降のトレンドになり易いので、欧米が55を下回ってくると要注意です。
尚、灰色の横線が米国のコロナ前の高値を基準、青の横線はユーロ圏の高値を基準にしています。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
(こげ茶:50)青の矢印:2月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、灰色の横線はISM、青の横線は欧州PMIの過去高値圏を結ぶライン、赤:ゼロ
下図はユーロドルの週足チャートです。ユーロドルはウクライナ情勢で日々の値動きが翻弄されています。少し大きな視点で見ると、6月初旬高値からの抵抗線A(=1.1370)とそこから平行に下したB(=1.0960)で1つのユーロ安トレンドを形成しています。このAとBは3週前に上抜け、ユーロ高に入れるかと思いましたが、その後2週連続で陰線を作り反落しています。3週前の高値はなんだったのかと見ますと、底値を結んだC(=1.1020)とそこから平行に上げたD(=1.1505)でもう1つのユーロ安トレンドが出来ています。従い、現在はBとDで見ておけば良いですが、現状はA以下に潜り込んでいるので、ユーロの下値リスクが高くなり、流れはAとCになります。横サポートとしては1.1270、1.1200、1.1120〜30にあります。もしAを越える流れになればDへの方向となります。
尚、強い抵抗線は高値からのE(=1.2100)があります。Dを越えて週足が出来たら方向性としてはD狙いになります。この手前の1.1700に強い抵抗線が控えています。
(2022年2月21日15:15、1ユーロ=1.1364ドル)
オーダー/ポジション状況
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