ドル円日中は小動き、日経平均反発(2016年8月31日)

昨日の海外市場序盤にブルームバーグTVのインタビュー番組でフィッシャーFRB副議長が「利上げの道筋は今後入ってくるデータ 次第」などと発言

ドル円日中は小動き、日経平均反発(2016年8月31日)

ドル円日中は小動き、日経平均反発

ドル円103円近辺

昨日の海外市場序盤にブルームバーグTVのインタビュー番組でフィッシャーFRB副議長が「利上げの道筋は今後入ってくるデータ 次第」などと発言したことが、先週末のジャクソンホールでの年内利上げ二回の可能性への裏づけとなったとの見方が広がり、ドル円は103円近辺で東京市場に戻ってきましたが、本日日中は様子見気分が強く、103円近辺での小動きに終始しました。
一方株式市場では103円に乗せたドル円の水準を素直に好感し、輸出関連株や金融株などを中心に買いが入り反発、日経平均の終値は162円高の16,887円で終了しています。
本日本邦7月の鉱工業生産の速報値の発表がありましたが前年比予想-3.0%に対して-3.8%と弱めに出ています。

週末の雇用統計を控え、本日は21:15からADP雇用統計が22:45にはシカゴ購買部協会景気指数23:00等の発表があります。

欧州序盤のFRB関係者発言は対照的な内容

また、本日はシカゴ、ボストン、ミネアポリスの各連銀総裁による講演が予定されており、内、同じ北京で講演を行うシカゴ連銀のエバンス総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁の講演内容はすでに明らかになっていますが、エバンス総裁がインフレ目標を上回るリスク少なく米国を含む各国の均衡金利が長期にわたり低い水準にとどまると市場が認識しているとして、金利水準の低め安定に肯定的な態度を示しているのに対して、ローゼングレン総裁は米国のインフレと雇用が比較的早期に目標に到達する可能性が高く、金利を低水準に据え置くことが商業不動産部門を通じて金融の不安定化を引き起こす恐れがあるとしてリスク面を強調する内容となっています。

6月の状況にやや似てきていて、雇用統計には要注意

先週末のジャクソンホール以降、市場の流れに変化が見られ、早期利上げ期待からドル円は底堅い動きが当面は続きそうです。
実際には米国の9月利上げの可能性は未だ40%に満たず、年内でもようやく6-7割の利上げ確率との見方ですが、逆に9月に利上げが無くともあまりサプライズとはならない状況と思われます。

FRBの長期的スタンスとしてはこの異常な低金利状態を早く正常化して後々の副作用を残さないようにしたいという正常な感覚がベースにあるため、市場を驚かせないよう十分事前予告を浸透させて、利上げの下地作りに余念の無い感じです。
一方で6月に今にも利上げを行いそうなことを多くのFRB関係者が発言した挙句、雇用統計の悪化で白紙となりドルが急落した記憶もまだ生々しく、今週末の雇用統計にはやはり注意が必要と思われます。

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