オーストラリアドル週報(2022年1月第4週)

豪ドルは対ドル、対円で下落しています。

オーストラリアドル週報(2022年1月第4週)

豪ドル/円、“豪ドル弱気”。80円割れで越週した場合は一段の下落へ。

1/25に発表された豪第4四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比+1.3%(前年比+3.5%)と前期の+0.8%から加速し、市場予想の+1.0%(前年比+3.1%)も上回り、7年半振りの高い伸びとなりました。利上げ観測も強まりましたが、FOMCを控えていることから豪ドル買いには繋がりませんでした。また、1/25-26日に開催されたFOMCでは「インフレ率が2%をはるかに上回り労働市場が堅調であるため、FF金利の目標範囲をまもなく引き上げることが適切」「バランスシートの圧縮は利上げ開始後に実施する」と、3月の利上げ開始がほぼ確実となり、またそれ以降のバランスシートの縮小についても、当初の予定より前倒す可能性が示唆され、米金利が上昇、株価が続落したことから、為替市場でもリスク回避の動きが強まり、豪ドルは対ドル、対円で下落しています。

チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を切り上げて来たサポートラインを1/14の陰線が下抜けて下値リスクが点灯、また1/21には82.00-10にあった日足の下値抵抗も下抜けて短期トレンドが“豪ドル弱気”に変化しています。80円台には中期的な下値抵抗がありますが、割り込んで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は、81.90-00,82.40-50に、下値抵抗は80.90-00,80.50-60,80.00±10銭にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.65,82.06,82.56に位置しており、収束しているこれらを全て下抜けて短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。短期トレンドは83円台に実体を戻せば“ニュートラル”に戻しますが、84円台で終えるまでは下値リスクを残します。

一方週足は、3手連続小陰線で終えています。単体では下げエネルギーの強いものではありませんが、82.00を維持できずに越週しており、新たな下落リスクが生じています。80.00-10に、日足、週足の下値抵抗がありますが、割り込んで越週した場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり78円方向へのさらなる下落リスクに注意が必要となります。週足ベースで見た上値抵抗は81.90-00,82.40-50,83.10-20に、下値抵抗は80.50-60,80.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は81.84と82.03に位置しており、これらを下抜けた位置で推移していることや、両者が“デッドクロス”し始めており、新たな下落リスクが点灯中です。80円割れで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。

豪ドル/円、“豪ドル弱気”。80円割れで越週した場合は一段の下落へ。

1/27現在、31週、62週移動平均線は81.84と82.03にありこれらを下抜けて、下値リスクが点灯中。

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