NZ/円、“NZ弱気”。76円割れで越週した場合は一段の下落へ。
1/27に発表されたNZ第4四半期CPIは前期比+1.4%と市場予想の+1.3%を上回りましたが、これには反応せず、むしろ株式市場の混乱を嫌気したリスク回避の動きが強まる中、NZドルは対米ドル、対円で続落しています。
チャートを見ると、日足は、1/5に付けた79.24を直近高値として上値を切り下げる流れを変えていません。また1/21の陰線が77円割れを見て短期トレンドが“NZ弱気”に変化しています。さらに76.00-10の抵抗も下抜け始めており、終値ベースで76円台を回復出来ない場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり、74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。短期トレンドは78円台を回復して引けない限り、変化しません。日足の上値抵抗は76.50-60,76.20-30,76.50-60,77.10-20に、下値抵抗は、75.60-70,74.90-00,74.50-60にあります。21日、120日、200日移動平均線は77.71,78.27,78.14で収束しており、これらを大きく下抜けて、短期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、安値圏で引ける陰線引けとなり、上値を切り下げています。また、2手前の陰線が、2020年3月に付けた59.51と昨年8月に付けた74.57を結ぶサポートラインから下抜けており、新たな下げトレンド入りの可能性が高くなっています。76.10-20の週足の下値抵抗を守って越週しており、小反発の可能性を残していますが、今週は値動きの中で下抜け始めており、このまま76円台に戻せずに越週した場合は、新たな下落トレンド入りした可能性が高くなり、来週以降下落余地がさらに拡がり易くなります。逆に、76円台に戻して引けた場合でも77.00超えに強い上値抵抗が控えており、反発余地が限られる展開が予想されます。短期トレンドは78円台にしっかり乗せて越週しない限り、変化しません。週足の上値抵抗は、76.30-40,77.10-20に、下値抵抗は、75.00-10,74.50-60,74.00±10銭にあります。31週、62週移動平均線は77.92と77.24に位置しており、両者を下抜けて中期トレンドも“NZ弱気”の流れに入っています。
1/27現在、31週、62週移動平均線は77.92と77.24にあり中期トレンドは“NZ弱気”の流れにある。
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