ナスダック100は今週末終値が重要(22/1/21)

米国の金融政策に関するタカ派な見通しが増える中で米国株式市場はこれらを悪材料として着実に調整が進んでいます。

ナスダック100は今週末終値が重要(22/1/21)

ナスダック100は今週末終値が重要

FRBによる3月テーパリング終了と同時の早期利上げ、利上げ回数も4回へと増加、バランスシート縮小の前倒し、と米国の金融政策に関するタカ派な見通しが増える中で米国株式市場はこれらを悪材料として着実に調整が進んでいます。

特に昨年米国株式市場上昇のけん引役であったハイテク株の調整が目立ちナスダック100はかなり重要な水準へと下げてきました。年初にNYダウとS&P500は史上最高値を更新しましたが、ナスダック100はやや買いが強まった程度で終わり、最近の下げ局面では下降トレンドへの転換も考えなくてはならない水準へと来ています。

週足チャートをご覧ください。

ナスダック100は今週末終値が重要

昨年11月安値を起点にしたサポートラインとそれに平行に引いたラインによる上昇チャンネル(ピンク)の中で、これまでは下げれば買い戻されるという流れを続けてきました。しかし、先週はこのサポートラインをトライし終値ではチャンネル内に戻したものの、今週は木曜時点で明らかにサポートラインの下に位置しています。

金曜の終値でよほど上昇しない限りサポートラインの下抜けはほぼ確定したと言ってよいでしょう。これまで1年以上に渡って続いてきた上昇トレンドが下降トレンドに転換するとなると、それなりの調整が入ると考えられますので、今のうちに下げた場合のターゲットに目途をつけておきたいところです。

一昨年コロナショック後の安値と昨年11月の史上最高値に対する押しを見ると。最も浅い23.6%押しは14373.57と10月安値に一致し(黄色のラインマーカー)、38.2%押しも12981.15と5月安値と一致している(黄色のラインマーカー)ことがわかります。

週末終値のサポートライン下抜けが確定する場合、まずは14000ドル台前半、状況によっては大台13000ドル割れのトライという下げも考えておく必要がありそうです。

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