トルコリラ円ショートコメント(22/1/17)

先週のトルコリラ円は、安値が8.26レベル、高値が8.67レベルと、予想よりもかなり狭い値幅で膠着状態の一週間となりました。

トルコリラ円ショートコメント(22/1/17)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「半値押しの水準で膠着しているものの前週の高値圏で抑えられる可能性が高そうで7.90レベルをサポートに、8.90レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が8.26レベル、高値が8.67レベルと、予想よりもかなり狭い値幅で膠着状態の一週間となりました。

先週のトルコリラはあまり目立った材料が無い中で今週のトルコ中銀の会合を前に様子見の一週間となりましたが、前週よりもさらに値幅は狭く、預金保護政策で戻り高値をつけて以降は毎週高値を切り下げてきていることから、どこかでまた崩れるのではないかという懸念が残ります。

今週のトルコリラは木曜20時の中銀会合一点に注目が集まりますが、前回の36.08%というCPIを見る限り現状維持の14.0%であることは間違いないでしょう。いくらエルドアン大統領が低金利を選好しているとは言っても実質的に大きなマイナス金利状態の中での利下げはあり得ません。本来的には利上げすべきですがそれも出来ずとなると、会合で示されるトルコ中銀の声明でさりげなく次回以降の利上げをほのめかすような文にするかどうかでしょう。

声明で言う程度であればエルドアン大統領も黙認しそうですが、仮にタカ派的な声明が出てトルコリラに買いが出るようであれば、絶好のトルコリラの売り場にされることも想定されますので、声明も影響が何も出ないような内容に留まると見た方が良さそうです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

現在はトルコリラ急騰の週の安値と高値の31.8%押しと61.8%押し(それぞれ赤の水平線)の間でわずかに高値を切り下げる動きが2週間続いています。今週もこのレンジの中での動きが考えられますが、仮にトルコ中銀が現状維持で声明もなんのサプライズも無い場合、最終的には下げにつながる可能性が高いでしょう。

今週は61.8%押しの7.99と重なる大台8.00円をサポートに半値押し8.58と重なる8.60円をレジスタンスとする週を見ておきます。

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