オーストラリア 11月小売売上高及び同月貿易収支の予想
来週11日(火曜日)、東京市場3連休明けの早朝に、豪州の11月小売売上高及び11月貿易収支が発表されます。尚、予想数値は当日に最新数値をご確認お願いします。
(1)11月小売売上高
前回10月は予想を大きく上回りました。今回11月もかなりの伸びを示す予想になっています。下図を見ると、コロナ前の高値(赤い線)を2ヶ月連続で越え、かつ2019年11月高値(黒い線)も初めて越えることになります。昨年10月中旬に解除されたロックダウンからは消費が順調に回復していることを示しています。その意味で今回の数値は重要になりそうです。因みに2019年11月高値を越えるには、過去の改定値が無いと仮定した場合、今回は前月比1.5%以上の結果が必要になります。予想レンジを見ると、0%までありますので、下回る可能性もあります。尚、10月の内訳は全て前月比プラスとなりました。衣料関連が+22.7%、百貨店+22.4%外食+12.3%の順になっており、ロックダウン解除の好影響が出た内容になっています。
(1月7日13時00分現在)
小売売上高
2018年12月を100にしたもの
(コロナ前の2019年3月高値を上限にして赤い線を記載しています。黒い線は過去の最高値。今回予想は青矢印)
(2)11月貿易収支
前回10月は予想通りの結果となり、引き続き非常に大きな黒字を計上しています。今回11月も前月比減少ですが、まだ100億豪ドル以上の黒字になっています。下図を見ると、昨年8月の140億豪ドルをピークに減少していますが、青の横線(100億豪ドル)をキープ出来るか、今月含めて正念場となりそうです。尚、GDPベースではマイナス要因になります。
(今回発表予想1月7日13時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2021年10月現在:黒線矢印は今回11月予想値、緑はゼロ、青は100億豪ドルの黒字額基準)
下図は豪ドル対米ドルの週足チャートです。2021年2月高値からの抵抗線A(=0.7490)とそこから平行に下ろしたB(=0.7000)で豪ドル安トレンドになっています。直近では12月底値0.70から上げたサポートC(=0.7140)に沿って戻り高を確認する動きになっていますが、昨日までの今週足が大きな陰線となっており、丁度Cで止まっています。今日の終値で確認になります。もしここを維持出来ればまだD(=0.7415)までの戻り余地を残していることになります。一方で、Bを切った場合は底値を結んだE(=0.6950)が視野に入ります。
今日からの米雇用統計を含めて来週火曜日の上記指標が注目されます。
(2022年1月7日14:50、1豪ドル=0.7161米ドル)
オーダー/ポジション状況
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