豪ドル/円、“やや強気”を維持。82円割れで終えた場合は下値リスクが点灯。
今週はオーストラリアに関する重要指標の発表はなく、アメリカの早期利上げ観測による金利上昇でドルが底堅い動きとなっています。1/5に公表されたFOMC議事録(12/14-15開催分)では利上げの早期開始の可能性や、利上げ開始後は早期にバランスシートの規模縮小の開始が適切であるとの見解が示されて、金融政策正常化への議論が開始されたことが確認されました。これを受けて長期金利は1.70%台に上昇、ドル買いが強まる展開となり、豪ドルは対ドル、対円で上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を切り上げる流れを変えておらず、調整的な下げの範囲内に留まっています。但し、可能性がまだ低い状態ですが、82円を割り込んで終えた場合は短期トレンドを“ニュートラル”な状態に戻して、下値リスクがやや高くなります。さらに80円を割り込んで終えた場合は、“豪ドル弱気”の流れに変化して一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は83.40-50,83.80-90,84.20-30に、下値抵抗は82.60-70,82.20-30,81.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は82.35,81.89,82.67に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、82円を割り込んで終えた場合は、下値リスクが高くなります。
一方直近の週足は小陽線で終え、続伸しています。単体では上昇エネルギーの強いものではなく、また、今週は上値トライに失敗して陰線引けとなる可能性が高い状態ですが、週足の形状は悪化しておらず、下値を切り上げる流れも維持しています。現状は82円台の下値抵抗を守り切って反発に転ずる可能性を残していますが、82円を割り込んで越週した場合は、週足の形状が悪化して、下値リスクが点灯します。この場合は80円台の中期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。逆に83.60-70の抵抗を上抜けて越週した場合は、再度84円超えトライの動きが強まり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は83.60-70,84.40-50に、下値抵抗は82.60-70,82.10-20にあります。31週、62週移動平均線は82.04と81.74に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、82円を割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯します。さらに80円割れで越週した場合は中期トレンドが“弱気”に変化して一段の下落リスクが生じます。
1/6現在、31週、62週移動平均線は82.04と81.74にありトレンドをサポート中だが、デッドクロスの可能性を残しており下値リスクにも注意が必要。
オーダー/ポジション状況
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