短期はやや強気。82.50超えの越週で一段の上昇。80円割れで終えると下値リスク点灯。
今週はオーストラリア独自の注目材料がない中で、週初は欧米のオミクロン株感染者の急拡大で、リスクオフの動きがやや強まりましたが、米製薬会社がワクチンの追加接種がオミクロン変異株に対して有効であることを証明したことや、FDA(米食品医薬品局)が経口薬を承認したことから、市場に安心感が広がり、リスクオンの動きが再び強まっています。一方、バイデン政権が柱とする1.75兆ドル規模の歳出法案(子育て支援、気候変動対策など)が民主党のマンチン上院議員の反対で頓挫しており、財政拡大による経済支援の観点から見れば懸念材料となっています。
チャートを見ると、日足は12/3に付けた78.79を直近安値として下値を切り上げており、この間に12/15の陽線が、11/1に付けた86.06を戻り高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けて短期トレンドは“豪ドル強気”に変化しています。このまま82.50超えで越週した場合は、来週以降も一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は82.80-90,83.20-30に、下値抵抗は82.20-30,81.90-00,81.20-30にあります。80円を割り込んで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。21日、120日移動平均線は81.12と81.75にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れに戻していますが、200日線は82.69に位置しており、中期トレンドは下値リスクを残した状態です。
一方直近の週足は実体が小さく上下にヒゲのある陰線引けとなりました。上値トライに失敗した形ですが、今週はこの上ヒゲ部分を上抜けて前週の陰線の値幅を切り返す陽線引けとなる可能性が高くなっています。82円台に戻したことで、短期トレンドは下値リスクが軽減された状態にあります。また、82.50超えで越週した場合はさらに安定的となり、84円方向への一段の上昇に繋がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は82.40-50,84.00-10に、下値抵抗は82.10-20,81.20-30,80.00-10にあります。全て下抜けて越週した場合は短・中期トレンドが変化して再び下値リスクが高くなります。31週移動平均線は82.14に位置しており、これを上抜けた状態にあり、下値リスクが軽減された状態です。また62週線は81.44に位置しており短期トレンドをサポートしています。
12/23現在、31週移動平均線は82.14に62週線は81.44にあり若干上抜けて来たが、デッドクロスの可能性を残しており下値リスクにも注意が必要。
オーダー/ポジション状況
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