A$シカゴポジション(2021年12月21日現在)

シカゴはロング6,300枚減、ショート4,800枚減で、差し引き1,500枚のネット豪ドルショート増になりました。

A$シカゴポジション(2021年12月21日現在)

シカゴポジション(CME)314

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。尚、クリスマス休暇の影響で、ポジションの更新は27日になりました。

主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年12月21日現在の数値)

主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年12月21日現在の数値)

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

先週のシカゴは4通貨共に小動きでしたが、内容はオセアニア通貨と日欧で分かれました。前者は米ドルロングを積み増しました。後者はポジション調整で米ドル売りです。
豪ドルはショートを軽く積み増した様です。相場は締日ベースで52ピップス程度の豪ドル高でしたので、売り上がりと思いきや、総枚数を減らすポジション調整なので、ロング損切り、ショート利確のリスク低減になっています。現在の相場は先週締日から更に90ピップス程度の豪ドル高なので、もしここで売り上がりしていれば、新年度は引き続き豪ドル先安の相場観を維持すると思われます。

NZドルは前回にポジションを引っくり返して以降、NZドルショートをやや積み上げた形ですが、総枚数では豪ドル同様にリスク回避の動きです。まだ目安となるネット1万枚以上のポジションへの傾きではないので、いつでも引っくり返し可能な枚数です。オセアニア通貨の括りで同方向になったので、現状では豪ドルショートを減らしていけば、NZドルはロングに切り替えてくる可能性が高まり、逆の場合はNZドルの方がショート期間が短いので、NZドル一段安になり易いと思います。今日締日のポジションを注目したいと思います。尚、先週も書きましたが、12月8日〜14日までのレンジが0.6735〜0.6824、その後の12月15日〜21日までは0.6701〜0.6835なので、持ち値は0.6780付近と見ておきます。ベストの売りでも0.6820〜30ですので、現在のスポットではほとんど含み益ありません。従い、ここから売り上がるのか、手仕舞いするのかを注目します。

ドル円は1,200枚程度のポジション調整をしています。総枚数では増やしており、かつネットポジションでも5万枚をキープしているので、まだドル先高観でいます。この通貨ペアの懸念はポジション保有期間が長くなっている事です。ユーロドルは1.12台前半まで売られてもポジションはほとんど変わらず、まだスクエアに近いので、今後の動きを待つ以外にありません。1.1180〜1.1350レンジをどちらかにブレークした際のポジション動向待ちです。

シカゴはロング6,300枚減、ショート4,800枚減で、差し引き1,500枚のネット豪ドルショート増になりました。総枚数では1万1100枚のポジション減なので、リスク回避の動きになっています。チャートを見ると、狭い方の黒の豪ドル安トレンドライン0.7220〜0.7630は下抜け、一段安のライン0.7090の下限にタッチした後、現在のスポットは0.7220に絡む動きになっています。もし今日0.7250以上で締日を迎えれば、最初の豪ドル安トレンドライン内に回帰となります。となると、チャートから豪ドル戻り売りスタンスは変わりませんが、上値の上限はかなり値幅(0.7630)あるので、直ぐにネットショート増にはならないかもしれません。

実際の相場は、短期では豪ドルが強くなり、0.7130〜0.7290の豪ドル高トレンドを形成し始めています。週足では0.6920〜0.7510の豪ドル安トレンドラインあるので、日足で豪ドルが上げていけば、週足の抵抗線まで時間経過で辿りつきます。その意味で、日足の重要サポートが0.7170〜80にあり、ここを守られることが重要になります。もしこれを切れば、トレンドライン下限の0.7130が次のサポートになります。上値は0.7250、0.7280〜90の順に抵抗線あります。5営業日で20ピップス程度の豪ドル高方向に推移します。(1豪ドル=0.7242米ドル、12月28日14:30)

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

オーダー/ポジション状況

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