ユーロドル1.13台後半、モデルナCEOのネガティブコメントで再びドル売り優勢に
30日の東京市場でユーロドルは上昇再開。朝方1.1282レベルで取引が始まったユーロドルは午前中早めの時間には日経平均が上昇するなど、リスク選好が回復したかに思われ、1.13台の手前でもみ合いました。しかし、英FT誌がモデルナCEOの「既存のワクチンはこれまでのコロナウイルスに比べオミクロン株に対してはかなり効果が薄いだろう」「製薬会社が新しい変異株に対する予防接種を大規模に製造するには数か月を要するだろう」とのコメントを掲載したことで日経平均、米株先物、米長期金利が急落ユーロドルも1.13を超えて上昇しました。
夕刻欧州勢参入後もドル売りは止まず、東京時間19:00現在は本日最高値圏の1.1362レベルで取引されています。
昨晩海外市場では米指標の好調や、バイデン米大統領の「オミクロン株は懸念すべきものではあるが、パニックを起こすべきものではない」との発言や、10月米住宅販売保留件数の予想外の強い結果にリスク選好が回復。先週末のパニック的なドル売りで1.1331まで上昇したユーロドルも一旦は1.12台半ばまで下落して、東京時間につないでいます。
テクニカルにはユーロドルは本日の上昇で、1.1280レベルの転換線を上抜けて、本日1.1400近辺の21日移動平均線を覗う動きです。
再びリスク回避の動きを強めている金融市場ですが、きっかけとなったモデルナCEOの発言内容はそれほど意外感のある内容も思えず、今後明らかになると思われるオミクロン株の感染力や、重症化等より重要なファクターや、適合するワクチンの開発目途などの内容次第でまだまだ市場は上下動しそうです。
序盤の欧州主要株価指数はほぼ全面安。今晩この後は23:45に米11月シカゴ購買部協会景況指数、24:00にはパウエルFRB議長、イエレン財務長官上院議会証言および米11月消費者信頼感指数の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。