トルコリラ円ショートコメント(21/11/22)

先週のトルコリラ円は、安値が9.98レベル、高値が11.42レベルと、予想を大きく超えるトルコリラ安の動きとなりました。

トルコリラ円ショートコメント(21/11/22)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「中銀会合でサプライズが無い前提で、今週は大台11.00をサポートに11.60レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは安値が9.98レベル、高値が11.42レベルと、予想を大きく超えるトルコリラ安の動きとなりました。

既にトルコ中銀がコンセンサス通りの1%の利下げを行った直後の動きからトルコリラ安に警戒すべきということについては臨時のコラムで取り上げました。その時点で「2018年後半の戻り高値を起点とした逆N波動を考えた場合、フィボナッチ・エクスパンションでは50%エクスパンションが10.23とほぼ現在の安値に近いターゲットですが、大台10円にも近いため当面は大台10円を試しやすい流れ」とした10円の大台をあっさりと翌日に試すこととなりました。

そうなると「下の水準としては61.8%エクスパンションが9.05と9円の大台に近く、年内の安値のターゲットとしては9円をも考えておく必要がありそう」という次の大台が早くも視野に入ってきている状況です。さすがに次の1円は多少の時間経過が必要であるとは思いますが、ポジション的にはトルコリラ円の買いがかなりコストの悪い水準でつかまっていることから、今後の戻りは限定的になると考えざるを得ません。

テクニカルにも見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

かなり離れていますが、下の方に位置する赤の水平線が9.05です。さすがに距離はありますが、50銭程度の下げはいつあってもおかしくは無いでしょう。

今週も下降トレンドを継続しやすいと考え、ここから50銭ほど下の9.60レベルをサポートに、会合後に売りが出てきた10.60レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。

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