豪ドル/円、短期は“やや弱気”。中期は“強気”を維持。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、サプライチェーン問題が長引く中で需給バランスの悪化によるインフレ懸念や金利上昇圧力で今週もドル全面高のスタートとなりました。週央には原油価格が下落に転じたことや一時1.63%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じたことから、ドル高も一服となりましたが、資源国通貨に関しては全般的に上値の重い動きとなっており、豪ドルは対米ドル、対円で上値を切り下げています。
チャートを見ると、日足は82〜84円のレンジ内で豪ドルの下げトレンドが継続中です。82.00近辺には日足、週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、簡単には下抜けないポイントですが、週足が82円割れで越週した場合は新たな下落リスクが生じて80円方向への一段の下落に繋がり易くなります。一方上値は84.00〜84.20に強い上値抵抗がありますが、これを上抜けて終えた場合は日足の形状が改善して下値リスクが若干後退します。この場合でも85円台を回復して引けるまでは短期トレンドは変化しません。日足の上値抵抗は83.20-30,83.60-70,84.10-20に、下値抵抗は82.90-00,82.60-70,82.00±10銭にあります。21日移動平均線は84.39に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにありますが、120日、200日線は82.26と82.93に位置しており、今週の下値トライでもこれを守った状態です。
一方直近の週足は小幅続落となりました。下げエネルギーの強いものではなく、今週は下値を攻めきれずに上値トライの動きが強まる場面がありましたが、84円台乗せに失敗して再び反落しており、上値を切り下げる流れに変化が認められません。82.00-10には週足ベースで見た強い下値抵抗が控えており、簡単には下抜けそうもありませんが、下抜けて越週した場合は一段の下落リスクが生じます。逆に84.90超えで越週した場合は下値リスクが軽減されて、上値余地を探る動きが強まり易くなります。この場合でも86円台を回復して越週するまでは上値余地も拡がり難い状態です。週足ベースで見た上値抵抗は84.80-90,86.00-10に、下値抵抗は83.00-10,82.00-10にあります。31週、62週移動平均線は82.72と81.00にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを維持しています。
11/18現在、31週移動平均線は82.72に、62週線は81.00にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりない。
オーダー/ポジション状況
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