ランド円ショートコメント(21/11/15)

先週のランド円は安値が7.33レベル、高値が7.58レベルと、予想に比べてランド安の動きとなりました。

ランド円ショートコメント(21/11/15)

ランド円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「強い地合いを維持し、7.40レベルをサポートに、上方のターゲットに近い7.70レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは安値が7.33レベル、高値が7.58レベルと、予想に比べてランド安の動きとなりました。

先週のランドは週前半こそFRB関係者によるハト派発言で早期利上げ思惑がやや後退していたところに米国CPIが31年ぶりの6%台乗せとなり、その後はドル高の動きが目立ちました。新興国通貨にとっては米国の利上げ思惑は悪材料となりますので、CPIで下げた後、週末にかけてやや戻すという動きになりました。

今週はトルコ中銀と同じ日に南ア中銀も金融政策決定会合を開き、政策金利が発表されます。こちらはコンセンサスが現状維持となっていて、市場の動きには影響があまり無いものと見られます。ただインフレ率を考えると利上げすべきと考える市場参加者も多いため、現状維持の場合、やや売り要因として見られる可能性はありそうです。他にも米中首脳会談(オンライン)で中国材料がランドにとって影響する可能性もあり、念の為注意しておきたいところです。

テクニカルにはいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円ショートコメント

この2週間を振り返ると横方向の動きと言ってよく、先々週安値7.31レベルと先週高値7.58レベルの間でもみあいを継続しやすいと見ることが妥当でしょう。

今週はもみあい継続を考え、7.30レベルをサポートに、7.60レベルをレジスタンスとする週を見ておくこととします。

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