トルコリラ円レポート月曜版(21/11/15)

先週のトルコリラ円は、安値が11.31レベル、高値が11.72レベルとなり、予想レンジよりもトルコリラ安の流れが続きました。

トルコリラ円レポート月曜版(21/11/15)

トルコリラ円レポート月曜版

〇先週のトルコリラ円、安値11.31レベル高値11.72レベル、週を通し水準下げる
〇11/18トルコ中銀会合、1%引き下げ15.0%がコンセンサス
〇利下げ実施の場合、買い戻しの動きならず上値重くなる展開か
〇下落過程で買い下がった本邦個人投資家の含み損拡大、ミニ・フラッシュ・クラッシュ発生リスクも
〇今週は大台11.00をサポートに11.60レベルをレジスタンスとする流れとみる

まず、先週の振り返りですが、「新安値更新を想定し11.45レベルをサポートに、大台の手前11.95レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が11.31レベル、高値が11.72レベルとなり、予想レンジよりもトルコリラ安の流れが続きました。

先週のトルコリラ円は、週初高+週末安と一週間を通してじりじりと水準を下げ、本邦個人投資家の買い下がりオーダーもかなり約定された様子です。おそらくどこのFX業者でも似たような状況だと思いますが、売買比率は買いポジションが85%程度で売りポジションはほとんどありません。買った水準も12.50〜13.00が最も多いゾーンで、その前後13.00〜13.50、12.00〜12.50のゾーンも広く厚く買いポジションが分散している状態です。

既に現在の水準11円台前半では、平均して1円以上の含み損を抱えた個人投資家がかなりの数に増えてきているということになります。今週の政策金利発表に限らず、東京早朝の取引が薄い時間帯では、いつミニ・フラッシュ・クラッシュが起きてもおかしくはないと言えそうです。

そして18日のトルコ中銀の会合ですが、1%引き下げて15.0%というのがコンセンサスです。すでにトルコ中銀が参考にしているコアCPI16.82%をかなり下回っているものの、エルドアン大統領の圧力もあり利下げ必至という見方です。今回も前回のように2%下げたら大幅安になるでしょうし、既に1%の利下げを織り込んで下げてきていますが、実際に利下げが行われても事実で買い戻しという動きにもならず、着実に上値が重くなる展開と思われます。

テクニカルにも見てみましょう。いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円レポート月曜版

赤の水平線が10月に新安値をつける前の安値だった2020年安値ですが、2週前、3週前ともに同水準で上値を抑えられ、現在では既にかなり遠くなってきています。また10月21日高値から引いたレジスタンスラインと平行に11月3日安値から平行ラインを引いて下降チャンネルを表示してありますが、現在はこの下降チャンネルの中で次の大台11円を目指す流れにあると見ています。

トルコ中銀会合でサプライズが無い前提で、今週は大台11.00をサポートに11.60レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。


注:ポイント要約は編集部

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る