オーストラリア 10月失業率の予想
明朝(11日)9時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(11月10日10時30分現在)
(1)就業者数
就業者数推移(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は9月予想)
前回9月数値は大きなマイナス予想を一段と悪化した結果となりました。今回10月予想は+5万人で、3ヶ月連続のマイナスからやっと回復する見込みになっています。但し、レンジ下限はまだマイナス予想もありますので、予断は許さない状況です。上図を見ると、10月予想はコロナ前の2020年2月高値(赤い線12,985千人)よりやや下回る12,935千人になります。今回予想レンジ上限が出れば赤い線を越えることができます。豪州はシドニーのロックダウン解除が10月12日からですので、本格的回復は11月数値以降になりそうですが、少なくとも今回はプラスにならないと相場には影響が出そうです。
(2)失業率
9月の結果は4.6%と、予想よりも改善しました。雇用状況が悪いので求職者が減ったことになります。今回10月はロックダウン解除で、求職者増加から失業率が悪化の見込みと思われます。上図を見ると、既に失業率は大きく改善しており、2018年時の最低限5%以下になっています。2012年4月に4.9%がありましたが、それよりも良くなっていますので、今回は5%を越える悪化でもない限り、サプライズにはならないと思います。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。9月下旬底値からのサポートラインA(=0.7500)を下抜けてから豪ドルは一段と弱くなりました。現在は横サポートB(=0.7320)方向の流れになっています。上値は10月29日高値からの抵抗線C(=0.7470)がポイントになっています。従いましてBとCの0.7320〜0.7470レンジ内で下限をトライ中になっています。トレンドは8月中旬のサポートラインD(=0.7230)とそこから平行に上げたE(=0.7580)で豪ドル高トレンドを形成しています。Bを切ったら、D方向トライの流れになりそうです。
今晩の米国CPIと明日の豪州失業率でBかCかをブレークするのかをみます。尚、細かいサポートと抵抗線はシカゴポジション307を御参照願います。
(1豪ドル=0.7368米ドル、11月10日12時45分現在)
オーダー/ポジション状況
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