A＄シカゴポジション（2021年11月2日現在）

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

主要通貨ポジション（単位：枚）(2021年11月2日現在の数値)

NZドルは押し目でNZドルロングを積み上げてきました。ネットで14,000枚弱まで積み上げています。概ね16,000〜17,000枚が上限目途ですので、そろそろ一度ポジション調整してもおかしくない水準に入ってきています。直近高値が0.7220付近、現在はまだ100ピップス程度のNZドル安ですので、今週相場が下がり、明日の締日で15,000枚以上になっていれば、そろそろNZドルロングも一度調整する可能性が高まります。

円は10万枚のネットドルロングを3週連続で維持してきました。ネットポジション自体はほとんど変わらず、総枚数で2万2000枚弱減らしています。特に円ロングの枚数が僅か2万枚ですので、相場が上がっても下がってもヘッジしてくる可能性が高いと思います。ドルロング攻めの期間が長くなっているので、10月12日以降では押し目の無かった112円台に突入した時のポジションを見ていく必要があります。そこでポジションを減らしていくのか、15万枚方向へドル押し目買いするかで見極めたいと思います。113円未満がなければこのままでドルロングで行くと思います。ユーロは一段とポジションを減らし、完全に様子見となっています。相場は1.15を維持できるか否かのレベルにいますが、1.15以下の相場観を持ち合わせていない様です。突っ込み売りは避けた方が良いかもしれません。

シカゴはロング1,700枚増、ショート2,000枚増で、差し引き300枚弱のネット豪ドルショート増になりました。チャートを見ると、前週の黒の豪ドル安トレンドラインは0.7265〜0.7675付近にあり、レンジ内に収まっています。やや豪ドル安になったので、シカゴにとっては一安心となっています。ポジションを示す青の棒グラフもこれまでラウンドボトムを形成していましたが、ここ3週は横這いとなっています。まだ豪ドルショートの積み上げは可能ですので、引き続きネットポジションが5万枚か10万枚のどちらに近づくかに注目したいと思います。

さて、実際の相場は9月底値からの短期豪ドル高トレンドライン0.7450〜0.7600のサポートをシカゴ締日の11月2日に切りました。目先は豪ドルが弱い状態に入っています。9月底値からの豪ドル上げ幅は385ピップスで、この半値戻しが0.7363となり、先週金曜日に0.7359の底値を付け、現在0.74絡みで推移しています。まだ豪ドル高トレンドを維持していますが、このサポートを切ったことで、8月下旬底値からのサポート0.7230方向への動きが予想されます。従い、半値押しで止まらない場合はその時にシカゴが押し目で買い戻すのか、一段安を見てポジションキープするのかを見たいと思います。0.7363以下のサポートは0.7310〜20、0.7270、0.7230の順にあります。上値は0.7440、0.7470〜80、0.7510、ダブルトップの0.7550〜60の順にある抵抗線となります。（1豪ドル＝0.7405米ドル、11月08日14：15）