豪州NZ株価指数と為替
(1)豪州株価指数とNZ株価指数推移
豪・NZ共に金融緩和を実施し、株価は引き続き上昇しています。NZ株は最高値を更新し、豪州株はやっと2015年初の高値付近まで戻りました。まだ緑の横線を抜いていなので高値更新とは言えず、NZ株と比較するとまだ見劣りしています。豪州株の下落は資源関連商品価格の下落によるものでしたが、2016年になってから、豪州は脱資源主体の成長を脱却してきていますので、今後は豪州の回復の方が大きくなっていく可能性が高くなっています。
(2)豪ドルNZドル為替推移(青)と2国間株価指数比
(オレンジ:上図の指数推移を「豪州株÷NZ株」で表したもので、上方は豪州株高、下方がNZ株高)
上図(2)の株価指数比(オレンジ色折れ線)は完全に横ばいとなり、2016年になってから、豪州株とNZ株の上昇・下落の流れがほぼ同等になっていることを示しています。為替も長期NZ高豪ドル安傾向は止まり、2015年以降は大きなレンジで横ばいを続けています。2015年以降、株価指数比と豪ドル/NZドルの相関が崩れてから、一方的なNZ株高になっていましたが、今後は再度、この両線の相関性が高くなるか注目されます。尚、8月は若干ながら、NZ株が豪州株より強くなっています。(上図のオレンジ色が少し下向き)
その為替ですが、豪州ドル/NZドルは、2015年4月につけたNZ高値(1豪ドル=1.0050NZドル)と2016年7月の2番底を結ぶサポートラインが1.0340にあり、1.0340〜1.1260(@)の3角保合いの収斂になっています。この中間分岐点が1.0770〜1.08にあります。従い、現在は1.0340〜1.08(A)レンジをみておく必要があります。本格な豪ドル高NZ安トレンドに入るには1.08を越える終値が欲しいところです。
このAレンジ内で1.05〜1.0770(B)レンジの横流れを約1ヶ月半演じています。現在はそのレンジ下限に差し掛かっており、ここ数日で1.05切れて終わると、レンジAの下限をトライする動きになりそうです。この背景の1つにはNZ株が豪州株より若干強いことが挙げられます(ヘッジファンドの裁定取引)。
いずれにせよAのレンジは強いので、豪ドル安で押した場合は一度豪ドルの買い場になりそうです。(8月19日14:40現在、1豪ドル=1.05112NZドル)(前回は7月20日掲載)
オーダー/ポジション状況
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