A$弱気、下値も限られる展開か(2016年8月第三週)

本日発表された7月の豪雇用統計では失業率が5.7%と前月から0.1ポイントの改善、雇用者数も+26,200人と予想の+10,000人を大きく上回りました。

A$弱気、下値も限られる展開か(2016年8月第三週)

豪ドル/円、短・中期トレンドともに豪ドル弱気の流れ。下値も限られる展開か。

経済拡大基調の中緩和的政策継続

本日発表された7月の豪雇用統計では失業率が5.7%と前月から0.1ポイントの改善、雇用者数も+26,200人と予想の+10,000人を大きく上回りました。豪州経済が拡大基調を維持していることを窺わせるものであることから、豪ドルは対米ドルで上昇、豪ドル/円も反発余地を探る動きが強まっています。一方で、インフレ率が低水準に収まっていることや他通貨での豪ドル高傾向が続いていること、世界経済の先行きに不透明感があることなどから、豪州中銀は緩和的な金融政策を維持しています。

短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化無し

チャートを見ると、日足は7/15に付けた81.51を直近高値として上値を切り下げる中にあり、また21日移動平均線(78.05)の下で推移しており、短期トレンドは豪ドル弱気の流れに変化が認められません。一方で76.00-10近辺に強い下値抵抗が控えており、これを攻めきれずに反発に転ずる可能性を残しています。但し、75円台を維持出来ずに越週した場合や値動きの中で74円割れを見た場合は、新たな下落トレンド入りの可能性が高くなり72円前後にある長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は78.20-30.に、下値抵抗は76.00-10にあります。

中期トレンドも弱気の中下値余地も限定的

一方直近の週足は、上ヒゲがやや長く寄せ線に近い形で終え、上値トライに失敗して週初の寄り付き水準まで押し戻されて引けています。2014年11月に付けた102.84を起点とするレジスタンスラインの下で推移しており、上値を切り下げる流れに変化が認められないことから、中期トレンドは豪ドル弱気の流れありますが、7月第3週(7/15)の陽線が76.00近辺の足元を固めた形となっていることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難いと見られます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗が80.50-60に、下値抵抗は76.00-10にあります。75円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。31週、62週移動平均線はそれぞれ80.68と84.38にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。

              豪ドル/円【週足】

              豪ドル/円【週足】

(8/17現在31週移動平均線は80.68に、62週線も84.38にあり、中・長期トレンドは豪ドル弱気の流れ)

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