ドル円長期チャート(2016年8月19日)

100円の大台を挟んで一進一退のドル円相場ですが、大きな節目のレートであることに加え、

ドル円長期チャート(2016年8月19日)

ドル円長期チャート

100円前後には小休止を挟みやすい水準

100円の大台を挟んで一進一退のドル円相場ですが、大きな節目のレートであることに加え、この100円前後というのは長期チャートで見た場合にも、いくつかのテクニカルポイントが存在しています。今回に関して言えば、チャート上でいったん小休止を挟みやすい水準と言えます。

2010年7月から現在までのドル円週足チャートをご覧ください。1年ずつを四角で囲ってあります。

              ドル円週足

              ドル円週足

次の方向を探る準備段階、夏休み明けの動きに注意

まず一番目立つのが2011年の史上最円高値75.58と昨年の最円安水準となった125.86の半値は100.72と100円台後半に位置していることがわかります。長期チャートの場合、1〜2円は誤差の内と考えた方が良いですから、この半値押しも100円前後と言えます。

また2014年前半に半年続けたもみあいの安値が100.77レベルとほぼ同じ水準に位置していますし、2013年半ばから後半にかけて形成した三角もちあい(日経平均でも同様)を明確に抜けたと判断できたのは9月高値の100.60を上抜けた時点です。これも同じ水準ですね。

つまり、100円台半ばから後半にかけては、過去のチャートにおけるテクニカルポイントが複数存在していると同時に、そこに100円という大台が重なるため、いったん小休止が入り次の方向を探る準備段階となりやすいということが言えます。まもなくオリンピックも夏休みシーズンも終わりを迎えます。どちらに動いても良いように心の準備だけはしておきましょう。

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