フェド・ウォッチ(21/11/1)

フェド・ウォッチというのはCME自らが提供するツールです。

フェド・ウォッチ(21/11/1)

フェド・ウォッチ

フェド・ウォッチというのはCME自らが提供するツールで期近(当月)から36カ月先までのFF先物の取引価格から、将来の各FOMC時点におけるFF(フェド・ファンド)がどの水準にあるのかを分布図で示したものです。

FRBが四半期ごとのFOMCで公表するドット・プロット(金利見通し)と同じようなものを取引価格から逆算しているツールで誰でも見ることが出来ます。

このツールの2022年12月14日を見ると驚きで、最多分布はなんと0.75〜1.0%と現状(0〜0.25%)から見ると3回の利上げを織り込んでいる状況です。正確に計算するとそうなるのはわかりますが、金利市場も株式市場同様に先に先にと織り込んで動いていく傾向が強いため、もっとシンプルに前回示したような単月の取引を現在の取引と比較することでも十分ですし、時系列で見ていくことで潮目の変化を視覚的に見ることができます。

今後、月に1回程度見ていくつもりで以下のようなチャートを作成しました。

フェド・ウォッチ

ピンクのラインが2022年9月FF先物と期近との差、赤のラインが2022年12月FF先物と期近の差、つまりその時点でのFFレートがどの程度かの目安となります。

それぞれ、0.25%(1回利上げ)と0.5%(2回利上げ)の水準を超えてきており、先ほどのフェド・ウォッチの内容とも一致していると言えます。前回FF先物について書いた8日前と比べても更に取引されている金利が上昇(価格は低下)していることが見て取れますし、この5か月でどのように変化してきたかもわかります。今後適宜このチャートも見ていくことにします。

オーダー/ポジション状況

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