NZ/円、上値余地を探る動き。中期も“強気”。
10/18に発表されたNZ7-9月期消費者物価指数(CPI)は前期比+2.2%、前年比では+4.9%と市場予想の+1.5%、同4.1%を大きく上回る結果となりました。為替相場は発表直後の反応が鈍かったものの、国内経済がコロナウィルスの感染拡大を抑えこんで回復基調にあることや、エネルギー価格の上昇を受けて先週初から資源国通貨が買い進まれる展開となっており、こうした流れを受けてNZドルは対米ドル、対円で上昇が急となっています。
チャートを見ると、日足は9/22に付けた76.34を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、10/11の大陽線が5/27に付けた80.18を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、短期トレンドが“NZ強気”に変化しています。直近の日足(10/21)が久々の陰線引けとなり、上昇一服となりましたが、日足の形状は安定しており、短期トレンドは強いままです。短期トレンドは80円を割り込んで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は82.10-20,82.40-50,82.70-80、83.10-20に、下値抵抗は81.20-30,81.00-10,80.70-80にあります。21日、120日、200日移動平均線は78.70、77.83,77.47に位置しており、収束するこれらを上抜けて、短期トレンドは“NZ強気”の流れに入っています。可能性が低いと見ますが80円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。
一方直近の週足は大陽線で終え、5月に付けた80.18を基点として上値を切り下げて来た流れから大きく上抜けた位置で終えています。中期トレンドを“NZ強気”の流れに戻しており、今週も上値トライの動きが継続中です。大陽線で大きな上昇エネルギーを吐き出した後だけに、大幅続伸には繋がり難いものの、トレンドが変化して日が浅いため急落地合いにも繋がり難く反落した場合でも押しはまだ浅いものに留まる可能性が高いと見られます。週足ベースで見た上値抵抗は、82.70-80,83.10-20,83.70-80に、下値抵抗は81.40-50,80.90-00,79.60-70にあります。31週、62週移動平均線は77.88と75.48に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに戻しています。但し、可能性が低いと見ますが、80円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。さらに、78円割れで越週した場合は76円方向への一段の下値リスクが生じます。また、83.10-20超えから厚くなる上値抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要です。
10/21現在、31週移動平均線は77.88に、62週線は75.48にあり中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
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