3. ニュージーランドドル週報(2021年10月第3週)

ニュージーランドドル週報(2021年10月第3週)

NZドルは対米ドル、対円で急伸しています。

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ニュージーランドドル週報(2021年10月第3週)

NZ/円、上値余地を探る動き。中期も“強気”。

今週はNZ独自の注目材料のない中で、13日に公表されたFOMC議事録では11月中旬、または12月中旬にテーパリングを開始することが適切であると明確に示され、金融政策への不透明感が払しょくされてリスクオンの動きが強まり、円が全面安の展開となっています。資源国通貨の買いも強まる中で、NZドルは対米ドル、対円で急伸しています。

チャートを見ると、日足は9/22に付けた76.34を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、10/11の大陽線が5/27に付けた80.18を基点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、短期トレンドが“NZ強気”変化しています。また、収束していた短・中期の移動平均線を上抜けており、新たな上昇トレンドに入った可能性が高くなっています。78円台乗せからの上げ足が早い感がありますが、トレンドが変化して日が浅いことから、深い押しには繋がり難く、一段のNZ上昇に繋がる可能性が高いと見られます。短期トレンドは78円を割り込んで終えない限り変化しません。日足の上値抵抗は80.50-60，81.50-60，82.70-80に、下値抵抗は79.60-70，79.20-30，78.90-00にあります。21日、120日、200日移動平均線は77.64、77.71，77.30に位置しており、収束するこれらをしっかり上抜けて、短期トレンドは非常に強い状態にあります。可能性が低いと見ますが78円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。

一方直近の週足は陽線で切り返して越週しましたが、5月に付けた80.18を基点として上値を切り下げて来た流れからは上抜けきれずに終えています。しかし今週は、寄付き水準を安値とする大陽線で越週すると見られ、10/15現在、80円台乗せを見ています。この結果、5月に付けた80.18を基点とするレジスタンスラインをしっかり上抜けており、このまま79円超えを維持して越週した場合は“NZ強気”の流れに戻して上値余地がさらに拡がり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は、80.10-20，81.50-60、82.70-80に、下値抵抗は79.60-70，79.10-20にあります。31週、62週移動平均線は77.74と75.28に位置しており、中期トレンドは再び“NZ強気”の流れに戻しています。但し、可能性が低いと見ますが、78円割れで越週した場合は下値リスクが点灯します。さらに、76円割れで越週した場合は74円方向への一段の下値リスクが生じます。

NZ/円、上値余地を探る動き。中期も“強気”。

10/14現在、31週移動平均線は77.74に、62週線は75.28にあり中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。

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