豪ドル/円、上値余地を探る動き。中期も“強気”に変化。
10/14に発表された豪9月の失業率は4.6%と前月の4.5%から1ポイント悪化しましたが、市場予想の4.8%ほどの悪化とはなりませんでした。また、雇用者数は▼13.8万人(フルタイム:+2.67万人、パートタイム:▼16.47万人)と大都市のロックダウンが長引いたことが影響したと見られていますが、結果は市場予想の範囲内でした。為替相場は9/22のFOMC後、年内のテーパリング開始観測が強まったことやインフレ率の高止まりによる金利上昇で基調はドル高、円安の流れが続いていますが、同時にエネルギー価格の上昇を受けて資源国通貨も買われる展開となっており、豪ドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は9/22に付けた78.85を直近安値として下値を急角度で切り上げています。また、この間に10/11の大陽線が82.50超えで終えて新たな上昇トレンドに入ったことが確認されており、短期トレンドは強い状態にあります。日足の上値抵抗は84.80-90,85.10-20,85.70-80に、下値抵抗は84.10-20,83.50-60,83.10-20にあります。21日、120日線、200日線は81.09,82.28,82.40に位置しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
一方直近の週足は陽線引けとなり、続伸して越週しました。また、この足が6/14に付けた84.94を戻り高値とする短期的なレジスタンスラインを上抜けており、短期トレンドが変化しています。さらに、今週はこの流れを受けて続伸しており、10/15現在では5/10に付けた85.80を基点として上値を切り下げて来た流れからも上抜けた位置で推移しており、中期トレンドも豪ドル強気の流れに戻した可能性が高くなっています。新たなトレンドに入ってまだ日が浅いため、少なくとも今後数週間は米ドル基調豪ドル高トレンドが続く可能性が高いと見られます。85.10-20に週足のレジスタンスがあり、これには一旦ぶつかる可能性も高いと見ますが、トレンドが強い状態にあり、すり抜けてもおかしくありません。週足ベースで見た上値抵抗は85.10-20,85.80-90に、下値抵抗は83.00-10,82.50-60にあります。現状下での可能性が低いと見ますが82.50割れで越週した場合は下値リスクがやや高くなります。31週、62週移動平均線は82.67と80.41に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに戻した状態です。
10/14現在、31週移動平均線は82.67に、62週線は80.41にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに戻している。
オーダー/ポジション状況
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