オーストラリア 9月失業率の予想
明朝9時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(10月13日12時現在)
(1) 就業者数
前回8月数値はマイナス予想を更に大きく下回りました。今回9月も▼11万人予想で、レンジ下限は▼22.5万人まであります。下図を見ると、8月はコロナ前の2020年2月高値(赤い線12,985千人)よりも下回る12,912千人でした。その差が73千人ですので、今回予想レンジ上限の50千人が出てもコロナ前を回復することはできません。デルタ株感染拡大に伴うシドニーのロックダウンの影響が出ています。豪州は9月末に「10月12日から12月1日にかけてロックダウンの段階的解除」を発表しているので、雇用に反映されるのは早くて10月、本格的には11月になりそうです。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は9月予想)
(2) 失業率
8月の結果は4.5%と、予想よりも大きく改善しました。雇用状況が悪いので求職者が減ったことになります。今回9月はやや悪化する4.8%ですが、本来なら(1)就業者数が右肩上がりになり、(2)失業率は低下する姿が望ましいと思いますが、これもロックダウン解除後の動向を見るまでは不透明となりそうです。但し、下図を見ても、2018年末〜2019年初当時の最低水準(5%)よりも大きく改善しているので、決して悪い数値ではないと思います。従いまして、明日の数値はこの5%が目安になりそうです。予想レンジ上限は5.4%までありますので、上限辺りの数値になるとサプライズになりそうです。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。ラインA(0.7425)とそこから平行に下したB(=0.7125)で豪ドル安トレンドを形成しています。ここ最近は上値がD(=0.7320)で止められていましたが、今週初に上抜けています。昨日は0.7385までの高値を見ており、ラインA目前まできました。もう少し豪ドル安下で戻り高を狙える位置にいます。下値はD、次いでE(=0.7290)、更にC(=0.7190)にあります。そしてCを切れると、豪ドル安トレンド下限のB狙いに入れます。逆にAを越えると0.7480、0.7510に抵抗線がありますが、トレンド上抜けになりますので、豪ドルショートが大きいシカゴポジションが気に掛かります。
(1豪ドル=0.7340米ドル、10月13日14時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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