米9月小売売上高の予想(21/10/15)

日本時間2021年10月15日21時半発表予定

米9月小売売上高の予想(21/10/15)

米9月小売売上高の予想

本日は9月小売売上高が発表されます。8月の小売売上高(全体)は0.7%と(予想▼0.7%)予想を上回りましたが、7月分が▼1.8%(←前回▼1.1%)と大きく下方修正され、6月が0.9%(←前回0.7%)と上方修正され、3ヶ月分を勘案すると8月は0.2%となり、予想を越えました。発表前の相場は109円40銭付近でした、109円80銭絡みまで買われました。
今回9月分は全体で▼0.2%ですが、除く自動車では0.5%ですので、足を引っ張っているのは自動車販売の不振になります。予想通りならGDPではマイナス要因ですが、その他は概ね堅調なので、現在の米経済拡大→金利先高観の環境ではポジティブに捉えるかもしれません。
下図を見ると、米国の巨額な財政出動に支えられて、今年3月からの小売売上高は急拡大している構図は変わらず、黒のトレンドラインを大きく越えています。その意味で、今回は除く自動車の数値が相場にどの様な影響を与えるのを注目したいと思います。また同時刻に発表されるNY連銀製造業景況指数(別添ご参照願います)の数値も見ておきます。

米9月小売売上高の予想

(今回予想2021年10月15日9時00分現在)

実数値ベース

実数値ベース

(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、黒い線は上昇トレンドライン)



さて、前期比ベースのGDPを見ると、もし今回9月分が予想通りになると、小売売上高の第3四半期は前期比▼1.3%となりかなりの悪化になります。GDPの約70%を占める消費ですので、GDPは下方に引っ張られることになります。
因みにアトランタ連銀GDPナウは2021年第3四半期で、前期比年率+1.3%(10月8日現在)になっており、10月5日時点と変わり無しとなっています。前回の小売売上高発表時点のGDPナウは第3四半期+3.7%(9月10日現在)でしたので、成長率はプラスを維持しているものの、大きく下げています。

以下は本日発表予定の経済指標です。

実数値ベース 2枚目の画像

(2021年10月15日9時現在予想)


下図はユーロドルの週足チャートです。A(=1.2140)のサポートを切っているのでユーロ安が続いています。上値は抵抗線B(=1.2200)で抑え込まれています。直近は5月31日週高値のC(=1.1770)とそこから平行線に下したD(=1.1380)でユーロ安トレンドを形成していますが、下値は2020年3月高値の1.1495のEで綺麗に止められています。一方で目先の上値は横抵抗線のF(=1.1710)がポイントになりそうです。このEとFのラインを抜ければ動き始めると思います。流れはユーロ安ですので、Eを切ればD方向、Fを越えればC方向への戻りを試す流れになります。但し、ユーロ安トレンドといえどもCを越えると戻りの上値余地が広がりそうです。

実数値ベース 3枚目の画像

(2021年10月15日10:10、1ユーロ=1.1596ドル) 

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る